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BillG好きな私が、コンピュータ普及の理想のために期待するGoogle Chrome OS

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日本や北米だけならともかく、世界的に見たら、「すべてのデスクトップと家庭にコンピュータを」というかつてのビル・ゲイツの理想は成し遂げられていません。そして、Google Chrome OSこそが、その理想を実現するために求められているOSなのでは?という気がしています。

このかつてマイクロソフトが掲げていた理想はShipit_s_soft_1_4、マイクロソフトで製品出荷に貢献した人だけがもらえる祈念盾、「SHIP IT」に刻まれています。

"EVERY TIME A PRODUCT SHIPS IT TAKES US ONE STEP CLOSER TO THE VISION:
A COMPUTER ON EVERY DESK AND IN EVERY HOME."

というのです。

ネット時代になり、パッチの適用とアンチウィルスソフトの頻繁なアップデートは大変面倒な障壁として、私が九州に残した両親とかの情報弱者への負担になっています。一言でいうと、スタンドアローンと比べてネットにつながったPCを維持していくのはとても大変なことなのだと実家でのパソコンの使われ方を見てつくづく思います。

たとえ、Windows 7がどんなに軽かろうと(Vista比)、それでもやっぱり、ネットワーク環境で使うのは難しくて無理な層がいます。

かといって、各種あるLinux ディストリビューションもまだまだ専門知識を持った管理者の存在を必要とします。

そういう中、Googleが彼らの理想実現のためのOSを出すというのは、大きなチャレンジであり、応援してあげたいと、政治的な思惑は抜きに、感じています。

マイクロソフト自体が、上記のBillGの理想を取り下げて、より新しいビジョンを語っているそうなのですが、それでもなお、当初の理想というか、革命が未だ成っていないのだから、そこを成し遂げようとするいいチャレンジには拍手を送りたいものです。

Googleだったら、どうにか、四分五裂しているLinux ディストリビューションの一つ という形ではなく、求心力をたもって、新たなOSを育ててくれるのではと一人のユーザーとして期待しています。

田舎に里帰りするたびに、パソコンの未適用パッチや脆弱性でネットワーク接続ができなくなっているのに頭を抱えつつ嘆くのは止めにしたいのです。

お断り:(7/14念のため、追記。個々の記事に無い場合は単に書き忘れです。)
本ブログでの坂本英樹による投稿やコメントは、あくまで個人の主観に基づくものです。現在および過去の勤務先の意見や見解を表すものではありません。

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