チームと信頼について
社会で働く場合、チームで働くことがほとんどです。
チームとは、ある共通の目標や目的に向かって、
メンバーそれぞれが役割を担当し遂行する人の集まりです。
「チーム」の定義はこのようにシンプルですが、社会の中で経験するチームは、
同じものが二つとないように思います。
ある目標に向かって皆が一丸となって取り組み、最終的に目標を達成してその喜びや感動を分かち合う…このようなチームはとてもすばらしいと思います。
その一方で、うまくいっていないチームは仕事中の不満が多く、よい方向に軌道修正されないことが多いように思います。
この世に同じものが二つとないチームなので、理由や対応方法はは千差万別だと思います。
今回は手始めに「信頼」をテーマにチームワークの話を書き綴ってみようと思います。
よく見かける質問:「チームワークで一番大事なことは何ですか?」。
一番多い回答が「信頼」だと思います。
ところが仕事上の信頼を得るのは簡単ではないですよね。
初めてあったメンバーから、ただ単に「俺を信頼しろ」といわれても信頼できないと思います。
「あの人に任せれば確実に進めてくれる」
「あの人に相談したら解決方法を知っていそうだ」
「あの人だったらなんとかしてくれる」
このような評価を得る人は、必ずその分野やその役割について信頼に足る成果を出している人であったり、成果に至らなくても信頼に足る姿勢が見え、それが認められた人かもしれません。
逆のことを言うと、その分野や役割について成果を出せてない人や、
その分野や役割への取り組む姿勢が見えない人は、信頼が増す事はないでしょう。
信頼される人には必ず理由があります。
たとえトップダウン的に無理難題な仕事を押し付ける上司でさえ、
成果を出せば評価されることもあり、ある部分では信頼されることはあるかもしれません。
その場合は、メンバーは最初は不満に思いつつも、一応仕事なので頑張りますが、
いつかはその上司から離れていき、チームの崩壊を招きます。
そのようなチームで継続的な成果は生むのは困難です。
継続的な成果を生むチームとはどのようなチームでしょうか。
チームメンバーがそれぞれ機能的に役割を果たし、期待以上の相乗効果を生むチームかもしれません。
機能的に役割を果たすための、最初の一歩は「コミュニケーション」と「合意」が重要かも知れません。
コミュニケーションと合意をメンバーの皆と着実に進め、
このチームの中での自分の役割を、自分だけでなくチームメンバーに合意してもらうことが、
まず最初に重要だと思います。
自分の役割をチームの皆に合意した後は、役割を果たせるように尽力するわけですが、
順調に最後までいくことは、経験上ほとんどありません。
順調にいかないときこそ、コミュニケーションと合意が重要になってきます。
これを怠ってしまうと、信頼を得ることは難しいかもしれません。
解決策を考えたり相談したりしながら落としどころを探り、
最終的にはメンバーで合意をとることが重要です。
勝手に物事を進めることは信頼を失うどころか、今後チームに受け入れてくれない場合があります。
このようにして、コミュニケーションと合意を怠ることなく役割を果たす努力を続けていくことは、
共に働きやすいメンバーだという認識をもたれやすいと思いますし、
最終的に信頼を得る一つの方法なのかもしれません。