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ソフトウェアは私たちに幸福をもたらすことができるのか

OnSheetは、Excelへのリベンジか?

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 一昨日発表した「OnSheet」について、早速@ITで評価記事を書いていただきました。その記事のタイトルが、「まるでライトウェイトExcel」 --- まるでタイアップ記事ではないかと思うほどの高い評価をいただきありがとうございます(笑)。 もちろん、タイアップ記事ではありません。

まるでライトウェイトExcel――SaaS型表計算「OnSheet」を使ってみた (@IT)

 「Google Docs&SpreadSheets」をあっさり抜き去り、「Microsoft Excel」の後ろ姿が見えている――インフォテリアが7月25日にベータ版サービスを開始したSaaS型の表計算ソフトウェア「OnSheet」を使った感想だ。表計算としての基本機能が充実している。Excelを高度に使いこなす日本のビジネスパーソンの要求の大部分をOnSheetは満たすことができるのではないか。

 まさに、私たちの狙いは、多くのビジネスパーソンが使い慣れた「Excel」の使い勝手と機能をオンラインで提供することです。「企業向け」と書いたので、いわゆる情報システム部門が導入するようなイメージを持たれた方も多いかもしれませんが、国内5,000万人といわれるExcelユーザー個人個人にも多くの価値を提供できることと考えています。

 ところで、「OnSheet」の発表後に何人かから「平野さん、1-2-3で負けたときの、リベンジですか?」とか「執念ですか?」などと聞かれました。まあ、当然、半分冗談なのでしょうが(笑)。

 確かに、私がロータスに入って最初に手がけた製品が「1-2-3」でした。1987年、ちょうど20年前です。「1-2-3」は圧倒的な速度と機能で、みるみるうちにシェアを取っていったわけですが、Windowsの時代になると、みるみるうちに「Excel」にシェアを奪われていきました。私自身、このときの経験は、マーケティングとしてだけではなく、ソフトウェア開発企業の経営、戦略などの点でも貴重な経験となりました。

 で、リベンジなのかどうか?(笑)

 いや、そんな個人的な感情で製品を出すわけないじゃないですか!(笑) しかし、私には表計算そのものには、長年の経験と強い思い入れがあるのは事実です。

 ですから、インフォテリアでも、「Excel」がXML対応する前に「Excel」のデータとXMLを相互変換する「iMaker for Excel」という製品を開発したり、世界で初めて(と思います)EAI製品で「Excel」データの読み書きをサポート(「ASTERIA」の「Excelアダプタ」のこと)したわけです。

 日本語で「表計算」というと、単に表形式での計算ということになってしまいますが、実は、自由に書き込める格子状の広い表(つまり、この意味では、「スプレッドシート」の方が近い)というユーザーインターフェイスとして重要な価値があるのです。実際、あなたも計算式がひとつも無いExcelシートを持っていませんか?インターネットでもイントラネットでも、いろんな情報が個別にURIでアクセスできるようになった世界をイメージしてみてください。そうすれば、その情報を直接扱えて自分の手元で自在に使える「シート」の価値が浮かび上がってくるはずです。だから「OnSheet」なのですが、ここから先は内緒です(笑)

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