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ソフトウェアは私たちに幸福をもたらすことができるのか

IE7の導入は慎重に!(私の失敗談)

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先週リリースされたIE7(Internet Explorer 7.0)日本語版。今週末の時間を使ってインストールしてみようと考えている人も多いのではないでしょうか?

私も早速インストールしてみました。

しかし、現時点では拙速だったことを認めざるを得ません。もう少し情報を収集してからインストールするべきだったと。というのも、IEそのものが動かなくなり、業務に支障を来たしたからです。

通常のWebサイトのブラウジングには、Firefoxをデフォルトとして使用しているのであまり影響はありませんが、実は社内で使用しているあるASP(SaaS?)ソフトがIEのみの対応でFirefoxでは動かないので、IEを継続使用していました。

IE7をインストールしたのが、11月5日(日)の夜。とりあえず問題なくインストールでき新しいUIも体感しましたが、問題が起きたのが翌月曜日。出社して、ASPで提供されているある管理ソフトにアクセスしようとして、IEを立ち上げ、ログイン画面を出し、IDとパスワードを入力しても「ログイン」のボタンがアクティブにならないのです。ヘルプなどの情報から「アドオン」がアクティブになっていないためだということがわかり、さっそくアドオンの設定を有効にして再立ち上げを行いました。

すると・・・IE7がハングアップしてしまったのです。

タスクモニタでみると、プロセスの95-99%がiexplorer.exeで消費されている状態です。どうもアドオンをアクティブにしたのが良くなかったようなので、とりあえずアドオンをOFFにしたいのですが、IEが立ち上がらないのでそれもできない。そこで、IE7をアンインストールしようとしたけれども、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」には「Internet Explorer」とか「Microsoft Internet Explorer」の項目はありません。ベータ版のときのように「更新プログラムの表示」にチェックを入れても出てこない。仕方なく、IE7を再度インストールすることにしました。そうすればデフォルトのアドオンOFFの状態に戻るだろうと。。。しかし期待は見事に外れて、再インストールしてもハングアップ。ASPソフトのプロバイダに連絡したところ「IE7はまだ対象外です」との返事。

その日からしばらく時間が無く対応ができなかったのですが、木曜日にある人からの情報で「プログラムの追加と削除」の中では「Windows Internet Explorer 7」と表示されていることがわかりました。なんと!「Mac版は『Mac Internet Explorer』とでもするつもり?」と皮肉のひとつも言いたくなりましたが、おかげでようやく、IE7をアンインストールして、もとのIE6に戻すことができました。小さなことかもしれませんが、こういった細かい部分での直感性もとても大事ですね。最近「Windows」を強調する方針なのはわかりますが、ユーザーの利便性にも影響を与えることがあるというのをぜひ認識して欲しいものです。

IE6に戻すことで、問題のASPソフトも使うことができるようになりましたが、3日間もそのソフトを使うことができず不便を強いられていました。

という訳で、IE7をインストールしてみようと考えている方へ一言。もしIEでしか実行できない業務にクリティカルなアプリケーションをお持ちの場合は、ぜひソフトメーカーの検証情報の確認などを行ってから実施されることをお勧めします。

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