クラウドではアジャイル開発が求められるかも
最近、仮想化環境で仕事をすることもしばしば。そういう環境では、従来のような「要件定義・見積もり・契約・計画・設計・開発・テスト」というシナリオが成り立たない、あるいは不向きだな、と思うこともあります。
以前と同様にマシンを物理的に準備する場合、「どうせすぐには開発できないから」と、設計する時間がとれました。
しかし、今、クラウドを手に入れるのには10分で事足りることもあります。これでは、設計してたら時間がどんどん経ってしまいます。さぁやるぞ、と決めてから「計画・設計」という作業を悠長にやってるヒマはないんです。PPTやEXCELで、画面定義書とか作ってるヒマがあったら、動く画面を作れ、と言われてしまいます。
実施が決まったら、即クラウド上でコーディングを開始できないと、他に遅れをとります。こういった場面において、アジャイル開発は便利なプロセスかもしれないな、と思うのです。とても短時間でプランを決め、実行に移すことができます。クラウドで環境を手に入れたら、即開発作業に入ります。できあがったところからリリースしていけるので、小規模にバリューを提供できるようになります。
もちろん、このシナリオがマッチしないケースもあるでしょうから、どういう場面で役に立つか考えながら採用する必要がある、とも思います。たとえば、開発作業を外注したい場合、定義書や設計書がないと無理です。外注先にアジャイルで任せられるほどまでスキルがあがるのを待つのか、それとも、そもそも「外注開発がコスト削減になる」という時代が終わったのか・・・。←これは面白い発想ですね、あとで触れることにします。
また、「見積もり」というのがとても難しいので、それも「外注」という文化そのものに、かなりの影響がある、とも言えます。
そのへんの選定能力も今後は問われますね。