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簡単そうで意外と細かい手順と心配りが必要な「事務局」。ビジネスセミナー、周年パーティ、小規模勉強会からPTAイベントまで、事務局の現場から、企画からスムーズな運営、場づくりの失敗と成功を紹介します。

1988年の1億円

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「そういえば、あれってその後どうなったの?」と思うニュースが時々ありますが、先日偶然、東秩父でその答え合わせをしてきました。

東秩父で生まれ育った友人に案内され、子どもと一緒にそのエリアの観光スポットである「和紙の里」に訪れました。和紙の里では、地元で1300年の伝統を有する「細川紙」の手漉き和紙の見学や紙すき体験ができます。

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紙漉き体験で使う材料はコウゾ100%。葉書や色紙、うちわなど数種類の中から自分で作るものを選びます。ただし、紙漉き自体は「ざっ、ざっ」と数回紙を漉くだけなので、ほんの1、2分で終了。

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物作り体験の楽しさはそれから。
紙を漉く前に庭園に出て、自分で好きな花や草を摘んできておいて、

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漉いた紙の上にそれらを置いて、好きな模様をつけていきます。

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今回は、花びらや葉っぱをちぎって長方形のミニタペストリー2枚を制作。

子どもたちの制作風景を微笑ましくながめていると、友人が何気なく「この施設はふるさと創世の1億円事業で作られたのよ」と説明し、驚きました。20年以上前、1988年から1989年に「ばらまき」と話題になったものの、現物をみたのは初めてです。

改めてじっくりと施設を見回すと、人里離れた山の中にある施設にしては確かに突然現れる立派な建物。紙漉きの設備とともに、手入れの行き届いた藁葺き屋根の古民家、広い日本庭園、様々な和紙の小物を扱う土産物屋、食事処が広い敷地に並びます。

「この周辺の小中学生は、必ず1回はこの施設にくるの」

と友人は懐かしそうに話します。卒業証書の紙を自分で漉くそうで、自身も中学の時に卒業証書の紙を漉いたとか。

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1日中どしゃ降りのその日は訪れる人もまばらでしたが、地域活性や子どもに文化を受け継ぐ役割としての和紙の里は、金塊購入や宝くじの購入よりも、住民に身近で役立つものに使われた感じがありました。

ちなみに東秩父では「きんぴら」をそばに入れて食べる習慣があるとか。食事処のおそばやさんに入ると、その日は(最初の客だったにもかかわらずなぜか)「きんぴらそば」が売り切れだったのが、ちょっぴり残念でした。

(opnlab 小林利恵子)


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