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簡単そうで意外と細かい手順と心配りが必要な「事務局」。ビジネスセミナー、周年パーティ、小規模勉強会からPTAイベントまで、事務局の現場から、企画からスムーズな運営、場づくりの失敗と成功を紹介します。

リアルのオウンドメディアを目指せ〜ファンをつくるセミナーのつくり方

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企業がWebサイトを「メディア」としてコンテンツ力に力を注ぐようになり、オウンドメディアやコンテンツマーケティングが注目を集めます。自社セミナーも企画力を高めると、ブランド力を上げ、ファンが生まれるリアル「オウンドメディア」的な位置づけに成長します。

セミナーやイベントは、何回か開催すれば決して難しいものではないのですが、まったく初めての場合は、やや敷居が高いもの。「そもそも人が集まるの?」「どんな企画にすればよいの?」などなど。


企業が開催するセミナーの内容は、自社のサービスの紹介を中心としたものから、最近話題のテーマを盛り込んだ情報発信型のもの、その中間くらいのものなど、いろいろなタイプが開催されています。

FullSizeRender-19.jpgのサムネイル画像まちライブラリー@北越谷リエゾンサロン

どれにするかは目的次第です。

宣伝色が強くてつまらないケースもありますし、ユーザが商品の使い方を望んでいるケースもあります。一方、内容はすごく面白かったけれども何の会社が主催していたんだったっけ?という感じになることもあります。

ただし「オウンドメディア」的なものを目指すのであれば、企画を中心とした面白いと感じてもらえるコンテンツを提供し、会社のファンにもつながるセミナーを企画したいもの。

 

何をセミナーテーマにすればよいの?

情報を届けたいユーザの「課題の解決」をテーマに持ってきます。

例えば、オウンドメディアの制作事業を展開する企業の場合。とりあえずオウンドメディアをはじめた企業が運営にいきづまってきたぞ、という風潮がみえてきたら、

「なぜあの企業のオウンドメディアは魅力的なのか」
「オウンドメディアの目標設定の仕方」

一歩ひいた第三者の視点で自社のコンテンツを発掘し、切り口を工夫します。

 

スピーカーはどうするの?

主催セミナーであれば、社内の人が少なくとも1名はスピーカーとして話をするよう企画します。専門性を持ち、プレゼンスキルのある人を選び、会社としての信頼感を高めます。ベンチャーや中小規模の場合は、社長をどんどん前に出していきます。多少荒削りなプレゼンでも創業者ならではの魅力と迫力があるからです。
 
ただ、過去にセミナーの実績がない、顧客リストの数があまり無いという場合は、1社でセミナーを開催すると集客に苦労します。
 
その場合は、著名なスピーカーや、大企業の担当者などゲストスピーカーを招くのもひとつの策です。著名といっても芸能人などではなく業界で知られた識者に協力してもらいます。
 
大企業のクライアントに登場してもらうのも効果的です。当然ながら関係性の良い会社であることが条件です。
 
食品会社のA社がクライアントです」
「いいですね。今話題の会社じゃないですか。話してもらいましょう」
「あ、でもつい最近トラブってます」
 
という会話も、決して少なくありません。
共感しあえる相手と一緒に、まずはこじんまり(20-30名前後)を目指して、セミナーをスタートするとよいでしょう。
 
(オプンラボ 小林利恵子)
 
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<opnlab>
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