人をつなぐ・つながる3つの要素
ネットワークを広げるコツは、まず自分からいろいろな人をつなげること。すると自然に自分も誰かに紹介されるようになってきます。
ただし紹介したり、人をつないだりするのも少しコツが必要です。初めて会った場合、すぐ意気投合をする人もいれば、なぜか水が合わない人もいます。せっかく紹介するなら、できれば仲良くなってほしいもの。そのためには「共通項」などを抑えておくと結構上手くいきます。
1つめは「印象:雰囲気が近い」
いきなり漠然としていますが、醸し出す独得の雰囲気が似ている人をつなぎます。持っているエネルギー量や、考え方、仕事との向き合い方などが、雰囲気に現れます。
先日、なんとなく似ている雰囲気の男性二人をあわせたところ、最初、初めましてと挨拶していたのに10分後、「もしかして?」と一人が高校を尋ねると大当たり。同じ高校の同じ部活の1年ちがいの先輩・後輩だということが発覚。25年ぶりくらいの出会いに盛り上がりました。それに便乗して私も盛り上がってみました。
2つめは「仕事:職業が近い」
その業界だからこそ共有できるビジネスのトレンドや、業界の中で知られている人の人事の話題などで盛り上がります。また社長同士、独立した者同士など、同じ立場だから話せる本音もあります。
10年ほど印刷関係の業界団体で働いていた私は、先日、印刷業界の食事会に誘われて参加しました。一人とは2回目くらい、もう一人とは初対面だったのですが、共通の知り合いも多く、昔からの知り合いかのように話がはずみました。
3つめは「プライベート:出身地が同じ」
生まれ育った土地に愛着はあるもの。都道府県単位もしくは市町村単位で集まって、昔話をするのも盛り上がります。
同級生もいいのですが、異なる世代の人と住んでいた街のことを話すのも、その町の知らないことを発見できます。私は府中市出身の知り合いと飲み会「府中会」を年1,2回開いているのですが、かなりご近所さんに大御所の漫画家が住んでいたらしい、などの話で毎回盛り上がります。
他にも、年齢(年代)が同じ、女性同士など、よりパーソナルな共通項は、仕事を一歩脇に置いた親近感が湧いてきます。
そして「感」
なんか合いそうという「感」も大切。紹介する回数で磨かれます。それなりに付き合いが長くなり、考え方や思いをより深く知るようになった人に対しても、当然この感が働きやすくなります。
いずれにしても、ご飯食べにいくと楽しそう(実際に行かなくても)というのを基準に、新たな出会いをつくってみるのがおすすめ。採用時に「一緒にご飯を食べて楽しい人」を判断基準にする企業もあるように、楽しく会食のできる人とはタイミングがきたら何か面白いことを一緒に創ることができるかもしれません。
(opnlab 小林利恵子)
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