女性がスーツの下に白シャツではなくカットソーを着るワケ
初めてオーダーシャツを作りました。
銀座松屋の紳士服売り場に並んでいるこだわり白シャツがカッコいい!(「クールビズをクールに決めるアイテムは?」)ということで、シャツづくりに挑戦してみることにしたのです。
採寸に松屋へ訪問。
場所はやはり紳士服売り場。その日は、上質な紳士のオーダーシャツを作る長野の会社の凄腕女性パタンナーの小林さんが来ていたため、パターンをひく人に、直接採寸もしていただけることになりました。首、肩、手、バスト、ウエストを測り、サイズの組み合わせの中から、一番体に合ったサイズを調整してくれます。
そして生地選び。もともと白いシャツを1枚作ろうと思っていました。
生地見本帳をぱらぱらめくり、白や青の無地、ストライプ、紺に白いドットの生地などを選んでいくうちに、白い生地だけではなく、やっぱり青の生地のも必要(な気がする)ということで、2着作ることに。
ボタンやボタンホールも選べますが、選んだ生地は白と青なので、ここはオーソドックスな白の蝶貝のボタンと、白い糸のボタンホール。
サイズを図って、生地をえらんだ後は、
襟の形とカフスの形選び、10種類以上ある襟の中から、女性はネクタイをしないので、ボタンをあけて着る場合にキレイに見えるように、と少し小さめのセミワイドを薦められたのでそれを選択。カフスは白は角が少し丸くなったもの、青は四角いものを選んでみました。角が丸いほうがフォーマルだとか。
2週間後、出来上がったシャツをひきとりに行き、翌日着用。驚いたのがシャツがぴったりしていて着心地が良いこと。
それまでシャツはゆったりしたイメージの服でしたが、新しいシャツは思った以上に体のラインに沿ったものでした。でも窮屈ではなく、自然に布をまとっている感じがします。
男性はよくサイズにあってないブカブカのスーツを着ているなぁ、と、異性の事を言っている場合ではありません。自分がサイズに合っていない服を着ていました。
インディペンデント・コントラクター協会で一緒に理事をしているアパレル関係のコンサルティングをしている斉藤孝浩さんと、理事会で会ったときにオーダーシャツのことを報告。すると、日本は海外と比べてサイズ展開が少ないから、服に買う側が体を合わせているんですよ、という話をしてくれました。実際、スーツに作ったシャツをあわせると、着やすくて、本当に快適です。
スーツの下にシャツを合わせにくいと感じる理由は、シャツのサイズがあっていないので、スーツの下で生地が余り、シャープに着れないからだったのです。このためスーツの中をすっきりさせようと、タイトなカットソーを着ることがほとんどでした。周りの友人に聞いてもやはり同様の人が何人かいて、オーダーシャツに興味津々です。
これからスーツにシャツを合わせるのが楽しくなってきた、オーダーシャツ体験でした。
(オプンラボ 小林利恵子)
■株式会社オプンラボ:広報・マーケティングに刺さるセミナーをプロデュース