RCSのE2EE対応が発表されて
先々週にRich Communication Services (RCS)のend-to-end encryption (E2EE)仕様が発表されました。
RCS Encryption: A Leap Towards Secure and Interoperable Messaging
iPhoneもiOS 18でやっとOSとしてRCSに対応し、iOS 18.4ではauが対応するそうです。この上、E2EEまでサポートされたら、もはやiMessageを維持する必要はないかもしれないと思いましたが、やっぱりそんなことはないかも。
と気になるので、順に調べていきます。
E2EEが追加されたRCSの仕様は、次のように公開されていました。もちろん、ほとんど読んでいません。
GSMA RCS Universal Profile 3.0 specifications
E2EEは次の仕様で、RFC9420 The Messaging Layer Security (MLS) Protocolを元にしていると書かれています。
Rich Communication Suite - End-to-End Encryption Specification Version 1.0
そこで、RFC9420をちょっと読みました。すると、単なる1対1のやりとりではなく、グループ処理でした。確かに、グループができれば、1対1もできますからね。
さて、今回の仕様、端末が対応すれば良いのか、端末もオペレーターも対応が必要なのか、理解できていませんが、AndroidとiPhoneの標準アプリでE2EEメッセージが使えるのは良いですね。でもすでに一定のユーザーがいる既存のメッセージサービスは強いでしょうし、iMessageも電話番号に依存しない大きなメリットがあります。AppleはiMessageを維持し続ける感じがしてきました。