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COCOAの取組に関する総括報告書を読んで

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先週、デジタル庁の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で、「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) の取組に関する総括報告書」が公開されました。56ページで、別に参考資料集が付属されています。このボリュームの資料をまとめるには、かなりの工数がかかったろうと推測します。

インタビュー等の生の情報から構成されているのは良いですが(特に参考資料集の最後、【GitHub での議論の結果】は興味深い)、第三者としての総括がありません。インタビューは勘違いや隠しを含むを可能性があり、例えば、Apple/Googleの仕組みを採用した時点で決まっている制約を、自分たちが決めたように話していました。

また、COCOAと強く関連する厚生労働省側の「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム」(HER-SYS)の問題も大きかったはずですが、ほとんど書かれていません。さらに、COCOAがXamarinを採用した理由も何も書かれていません。

今後同様な取り組みをする場合の提言も必要と思いますが、ほとんどありません。

なお、海外の接触確認アプリは別途調査しており、補遺を出す予定だそうです。

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