続き: Suica乗車履歴が売られる
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話題になっていた本件、やっとJR東日本の見解と対応が発表されました。最初の日立のすっぱ抜きではないリリースから一ヶ月もかかったのは遅いですが、利用方法やオプトアウトの方法が書かれ、やっとまともなレベルになったと言えます。
僕も2週間前に文章を書いたのですが、その後、少し考えが変わりました。
- 利用履歴はその情報を蓄えている側だけはなく、情報を与えた側との共同所有ではないか。Suicaの場合は、JR東日本だけのものではない
- 統計的に意味ある情報を取得するには、個人を特定できうる程度の情報が必要なはず(素のSuicaIDを置き換えたとしても、継続的に追跡できないと統計の意味が無い)
- どんなに契約で縛ったとしても、そのような情報を断り無く第三者に出して良いはずがない
- つまり、Suica利用者に断り無く第三者に提供できるのは、JR東日本自身が統計分析した結果のみ(この場合もこういう出し方をする、と規約で宣言することが望ましい)
これらから、JR東日本にさらに期待したいのは以下。
- 新規購入時に今回と同じことを説明し、選択させること
- 既存利用者全員になんとかして知らせること
ところで、今回のきっかけとなった日立は、ビッグデータビジネスにおける日立のプライバシー保護の取り組みと言う文章を提示しています。書かれている内容は立派であり、それをJR東日本に提案すればよかっただけ。結果として自らネガティブキャンペーンした感じがします。
最後に、僕はオプトアウトしました。
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