ソフトバンクiPhone 5がauの情報を受信
先週、ちょっとおもしろい告知がありました。
緊急速報メール受信時の一部事象について
ITmediaの記事: ソフトバンクのiPhone 5、「緊急速報メール」でauの配信情報を誤受信
上記ソフトバンクのリリースによると、「ごくまれに他携帯電話事業者が提供する情報配信サービスを緊急速報メールとして受信する」そうで、「来春までに本事象が解消できるよう、対策」するとか。ITmediaの記事には、「iPhone 5以外の端末では、誤受信する事象は発生しない」と書かれていますが、iPhone 5以外にLTE対応したソフトバンク端末はあったっけ?
詳しい記事がありました。ソフトバンク「iPhone 5」緊急速報メール誤配信の原因
今秋になって各社のサービスが出揃ったLTE方式では、一斉同報の仕組みとしてETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)方式を用いている。このETWSは、標準的なLTEの仕様の1つで、その名称から大規模な地震や津波など緊急時に用いる仕組みのように思えるが、実はauでは、ETWSを使って、緊急速報メール以外にもニュースやオススメコンテンツなどの情報を配信している。 ETWSは、その仕様上、A社が配信した情報を、同一周波数を使うB社の端末でも受け取れる
ETWSは、キャリアに寄らず受信する仕様だそうです。確かに、地震や津波のような緊急情報が目的なのですから。ここまでの記事には、ドコモは対策済みであると書かれ、一見ソフトバンクが悪い感じがします。でも、緊急情報を流すべき仕組みに、関係ない通常コンテンツを流すauの対応も変な感じがします。auがやめない場合の対策は、端末側でするしかなく、おそらくドコモはそうしたのでしょう。でも、それでは海外から持って来た端末には無効ですし、対策としてあっているのでしょうか。auから流す情報には、キャリアローカルとでもわかる属性が付加されているのでしょうか。端末で対応するのが正ならば、3社だけの談合ではなく、3GPPの規格に入れるべきことです。
ETWSの制定を主導したドコモの論文もありました。仕組みがわかりやすく説明されています。次世代移動通信ネットワークにおける緊急情報の同報配信高度化
それにしても緊急情報と同じレベルで送付されるコンテンツ配信なんて、相当重要な情報なんですね。