オルタナティブ・ブログ > 路の上で >

日頃考えていることをぽちぽち書きます。

spモードのトラブル再び: その後

»

7月25日のspモードのトラブルについて7月30日に書きましたが、先週にNTTドコモから原因と対策が発表されました。
ITmediaの記事
前回に書いた以上は、触れない訳にはいきません。

発表によると、spモード サービスはA面とB面と呼ぶ、2セットのサーバー群で構成され、ユーザー毎にどちらを使うか決まっているそうです。それぞれから適切なユーザー設定のテーブルを参照するようになっているところを、今回はB面に誤ってA面のファイルを適用したために、B面サーバー群からA面サーバー群の設定テーブルを参照するようになったとか。
一般にこのようなトラブルの時は、何段階かのチェックポイントをすり抜けているはずなので、この説明は何段階かの作業ミスや仕組み(設計)の問題を飛ばして説明されているような感じがしないでもありません。そして、暫定かつ緊急対策は作業ミスへの対処で、恒久対策は仕組みへの対処がまじめな業者としての取り組みです。
発表された対策は、表面的な問題への対処のみ。本質的な設計の問題があるか無いかすらわかりませんが、参考として添付されている図を見ると、一歩間違うと、メールの宛先すらA面とB面で入れ替わり得るように見えます。サーバー群を振り分けた後の処理がシンプルすぎるのではないでしょうか。
少なくとも、パスワードを初期値から変えなくて良いシステムにおいて、パスワードのみで判別していたのは、甘過ぎでしょう。

昨年から、NTTドコモはいろいろなトラブルが発生しています。既存サービスを無理矢理スマートフォン対応したことによる問題の発現で無ければよいのですが。

Comment(2)