R.I.P. Steve Jobs
反射神経で書くと感情があふれ出てしまいそうでしたので、少し間を置きました。
彼の死を知ったのは、10月5日朝、コーヒーショップでiPhone 4S発表会のPodcastを見ていた時。思わず、天井を仰ぎ見てしまいました。Apple的には過去の人と考えるようにしていましたが、今年のWWDCキーノート後の夫人との写真が印象的でしたので、もう少し家族との時間が残っていることを願っていました。
僕とSteve (ここではこう呼ばせていただきます)との関わりを振り返ると、
- Apple IIを知った時には二人のSteveは知りませんでした。子供でしたし。
- 存在を知ったのは、Lisa開発の時かな?
- 大学の研究室で、LisaとMacintosh Plusを使いました。
- その後にAppleを追い出されたことや、NeXTおよびPIXARについて見て行くことになります。
- 個人で買った初のApple製品は、Macintosh IIsiですが、既にSteveの息はかかっていません。
- その後何台もMacを買いますが、Steveの息がかかった製品で初めて購入したのは、PowerMac G4です。
さて、皆さん触れていませんが、Steveは特に若い時はとてもいやな奴だったようです。単なるいい人に、ここまでのことができるわけがないですね。今度発売される伝記でぜひ、確認してください。
それから、もうひとつ。彼は、彼自身で直接何かを作ることはしていません。Apple I、Apple IIのSteve Wozniakのように、適切な人材を適切に使って、素晴らしい製品を作り上げています。つまり、プロデューサーもしくはキュレーターと言うべき立場ではないでしょうか。
Steveの考えが文章で残っていることは少ないですが、スタンフォード大学卒業式での講演は数少ない明確なメッセージです。僕はここで最後に贈る言葉のThe Whole Earth Catalogに書かれていたという"Stay Hungry. Stay Foolish."もいいですが、次の言葉に共感しました。
"And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become."
なりたい姿を思って、それに近づく活動をしていれば、徐々に近づいて行く。僕自身も経験して来たことです。