音楽で本(≠電子書籍)に相当するのは?
前回は電子書籍の便利な面の話をしました。
その最後に書いたように、印刷された本に比較し、電子書籍は長期間読める気がしません。
例えば、iPhone専用アプリならば、iPhoneが無くなると読めなくなります。
iPhone専用でなくとも、DRMで管理されている場合は、書籍を提供しているサービスの寿命に依存してしまいます。
紙も永遠にもつわけではありませんが、通常は人の一生程度は問題ありません。
10年以上前、CD-ROMがはやりだしたころに、いろいろなマルチメディアソフトが出ました。
しかし、当時のソフトウェア環境に依存しているため、CD-ROM自体は読めても、多くは今のPCやMacでは動かせません。
CDに比較し、配信された曲は長期間聴ける気がしません。
これもプレーヤー(環境)に依存する可能性が高いから、もって10年でしょう。
でも、僕がCDがもつように感じたのは本当でしょうか?
CDは登場してたかだか30年。仮にディスクが物理的にもったとしても、永遠にプレーヤーがある保証はありません。
例えば、CDと同時期に出たLDは、もうほとんど絶滅です。
アナログレコードは、CDやLDに比較すれば、機構的に構成されていますから、無理矢理聴くことも可能ですが...
よく考えてみると、本が長期間読めるのは、人が直接見れるからです。
音楽の場合に相当するのは、楽譜でしょうか? でも、昨今のポップスはボーカルだけでなく、演奏者の個性も重要なので、楽譜では再現しきれません。
音のように直接確認する術がない情報は、メディア依存が宿命なのかも。
自衛手段はほとんど無いので、本当に重要な情報は、何らかの方法でコピーを残すしか無いですね... もちろん、コピーは個人の範囲で。