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「脳内ビジネス」の話はまたにします!

twitterのようでありFacebookのようであり...。いいとこどりのYammerを社内で導入してみた!

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先日、古くからの知り合いである岩手のガス会社の社長が来社されまして、3.11の震災の時の話、今の復興の状況などをいろいろ聞かせていただきました。その会社さんは内陸にあったので、人命に関わるような被害はなかったようですが、海沿いの方の被害は本当に大変だったようです。

来月あたり、先方の会社に視察に行かせていただこうと思いますので、震災関連のお話はその時にさせていただくかも知れませんし、twitterでつぶやくだけになるかも知れません。

相変わらず、いい加減なお約束ですみません。。

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そして、話題は最近の景気の話やら、業務システムのトレンドなどにシフトして行ったのですが、お話の終盤で、おもむろに彼がiPadをバッグから取り出しまして、「島田さん、ヤマーって知ってますか?」と、画面を見せるわけです。

(や、やまー?なんだろう?美味いのだろうか...?)

と思ったのですが、シャクなので黙って聞いていると、どうやらそれは無料の社内向け情報共有ツールのようでした。

ざーっと一通りの画面を見せてもらったのですが、「え?これFacebookじゃないの?」みたいなインターフェースです。いいね!ボタンもあります。それでいて、発言の一つ一つはtwitterのようでもあります。

これ、もしかして、すごく理想の情報共有ツールなのではないかと興味をそそられまして、社長が帰ったあと、さっそくアカウントを取得していじくりまわしてしまいました。


Yammerの基本的な特徴は以下の通り

  • twitterとFacebookのいいところを真似し、悪いところを改善したような緩い情報共有システム
  • アカウントはEメールアドレスで取得し、ドメイン名が同じアカウント同士は自動的に同一グループとみなされ、コミュニケーションが可能になる
  • 社内にサーバを用意する必要は無く、完全なクラウドタイプのサービスで、基本的に無料。(高機能な有償版もある)

本家サイトはこちら
Yammer : The Enterprise Social Network


twitterもFBもやってない人には、はじめちょっと取っつきにくいかも知れませんが、両方やっている人には、非常にしっくり来る作り。

「そうだよ、こうなんだよねー!」

と、思わず膝を叩きたくなります。

ということで、数日間のテスト運用を経まして、今週から全社員で正式利用することにしました。聞いてから導入するまで6営業日。早いですよー!社長が気に入ると!

もちろん、情報共有とは、目的とシチュエーションによってまったく違う機能が求められますので、すべてを満たすツールはあり得ません。フルスクラッチで作ってもすべては満たせないでしょう。

そんな中、このYammerは、今時のビジネススタイルにマッチした、かなり「満たしてくれる」ツールであると思いました。

以下、これまでのレガシーなコミュニケーションツールと比較しまして、Yammerの特徴を挙げてみます。


1. VS LIVE Messenger 、SKYPE

これらは、基本的には個人対個人のリアルタイム通信を目的にしたコミュニケーションツールです。その面ではYammerは敵わないのですが、これらのツールの場合、何かを発信するからには、人やグループを宛先に選択して、意味のあることを言わなくてはいけません。言ってみれば筆談版の電話です。

しかし、2010年のtwitterブレーク以降、徐々に世間に認識されてきたことは、意味の無いことをさりげなくつぶやくことにも大きな意義がある、ということです。

  • 今日は具合悪いから、早めにあがろうかな...
  • ドキュメントサーバ内のフォルダの命名規則がカオスな件
  • 来週、大型プロジェクトが発注される予感。確度70%...!
  • 誰だよ、冷房の設定温度22度とかにしてるやつ!

こんな内容を、それとなく発信し、それとなく知ってもらうことが通常の業務では非常に重要で、これには特に「宛先」などはないわけです。知らなければ知らなくてもいいくらいの内容でして、「緩い告知」を可能にし、関係者に「心の準備期間」を与え、「明文化できないモラル」を浸透させます。

こういった用途にはつぶやけるYammerが非常にフィットします。


2. VS 電子メール

社外の人と情報をやりとりするのに、未だに圧倒的なシェアを誇るのが電子メールです。これは致し方ないところがありますが、しかし、社内連絡で電子メールというのも、かなりもう根絶やしにしたい感じではないでしょうか。

まず、会話のつながりがよくわかりません。社内メールだと、基本的に「あの文書どこやった?」「ああ、それはあそこ」「ないよ」「ああ、こっちだった」みたいな会話がなされますが、それだけで、えらいトゲトゲ(>>>>)だらけの文章になって視認性が非常に悪くなります。引用の付け方もまちまちですし、人によってはhtmlメールとかで返してきたりしますし。

会話の途中で、誰か別の人にもシェアすべくCCに含めたところで、もはや含められた方は会話についていけないということもしばしばあります。そういう意味ではスレッド形式にまとまるYammerはスグレモノです。

また、欠席や遅刻などの連絡をメールで送ってくるのを許している会社はありませんでしょうか?

弊社では許可しているのですが、それを読んで返信をするのも結構億劫なものです。「いいね!」ボタンを押して「了解」の意思表示をすれば、それで足りるシチュエーションは多々ありますね。

まあ、「高熱で寝込んでいて今日はお休みします。」という連絡に対して「いいね!」というのも酷いですが。。


3. VS. 社内ブログ、SNS、wiki 等

社内ブログ、wikiなどは、これはこれで情報共有ツールとしては非常に有効です。私はこれをYammerが取って代われるとは思っていませんが、なんと言ってもそれらのツールは発信の敷居が高いのです。

「そういえば、前回○○産業を訪問した際に、△△社長から飲みに誘われましたので、今度行ってきます!いい仕事につながれば...!」

「○○ってコマンドは、実は引数に-r をつけると△△ができることを発見。意外と役立つ。」

みたいな話は記事として載せるほどの話ではないです。Yammerなら10秒で簡単に発信できるところがすごくいいです。もし、見逃されたとしても、後から検索が簡単にできますし、twitter同様、#でハッシュタグを付すこともできます。

twitterのような140文字の制限もないので、かなりの長文をここで書くことができます。使ってみると、これがtwitter使いとしては異常な開放感があります。束縛から解かれた自由を実感します。


4. VS. twitter

twitterは、普通に使うと、発信内容がダダ漏れなので、社内のコミュニケーション手段としてはまったく使えませんが、ツイートを非公開設定することで、仲間内だけの緩い発信&共有が可能になります。

しかし、とは言っても、twitterのタイムライン(TL)は明らかにただ時系列として並んでいるだけです。やはり一連の会話であれば、スレッド形式で表示されなければ、会話としては読むことができませんし、そのためには、当然「返信」ボタンが必要ですが、twitterはそういう思想はないようです。

またtwitterは、通信プロトコルが非SSLなのも気になりますね。その点、YammerはSSLで暗号化されています。

まあSSLだからといって、発信されたデータはYammerのDBに載ってしまうので、会社の機密情報を何でもかんでも話してよいとは思えませんが。。


5. VS. Facebook

YammerのTLとFacebookのTLはかなり似ています。しかしFBのTLは、ご存知のように何がなんだかさっぱりわかりません。その点Yammerはそうでもありません。まあ、「そうでもありません」レベルでして、それなりには分かりにくいです。

FBの分かりにくさの平方根がYammerの分かりにくさ、程度でしょうか。。

やはりこの、最近アクションのあったスレッドが上位に表示されるという仕様は、若干人間の直感的認識方法にそぐわない気がします。慣れればたいしたことではありませんが。

それと、FBの場合、前にもエントリーしましたが、原則として実名で1アカウントを強制しているところが、ビジネスで使用する際にはかなりの障害になります。まずこの時点で「わたしはFBは個人で使っているので、会社で使うつもりはありません」とお断りされる可能性もあります。1人、そういう人がいると、社内の公式ツールとしては使えないのです。

また、そもそも会社内の内緒話をしようと言うときに、たとえクローズドなグループを作ったとしても、チラチラお客さんや前の会社の知り合いの顔などが見えているのは気分的によろしくないわけです。事故も起きるかも知れません。

その点、Yammerは、同一ドメイン間でのグループを越えられませんので、いい感じで企業内ユースに特化されており、安心です。


6. VS. 飲ミュニケーション

「これ、あまり気にしないで聞いてね」「これさ、まだオフレコなんだけど」という感覚での気軽な情報発信といえば、なんと言っても飲ミュニケーションです。

これもYammerが取って代われない部分がありますが、当然のことながら、飲みの席での発言は、あまりに無責任すぎであり、かつ誰の記憶に残っているか定かではありません。せっかく、有意義な会話ができたと思ったのに、明日になってみれば誰の記憶からも飛んでいてはもったいなさすぎるというものです。

そんなときは、おもむろにスマホを取り出して、Yammerに書き込んでおいたらよいです。そう、iPhoneやAndroid用のクライアントアプリも出ているところが大きいです。

居酒屋からスマホで書き込めば、社内で残って必死で仕事をしている同僚にリアルタイムで読んでもらえてスリリングですし、翌朝になって二日酔いの中、「なんでこんなくだらない話を、名案だなんて言って盛り上がってたんだろう...!!」と恥ずかしい思いをすること受け合いです。



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私はシステムの設計をやっているので、あまり他社のソフトウェアを誉めないのですが、Yammerは、なかなか実用的でよいサービスだと思ってしまいました。

ただし、もちろんダメなところもあります。いくつか挙げてみます。


・日本語指定がはずれる

日本語表記が選べるのですが、ブラウザを起動しなおすと英語表記に戻ってしまう場合があります。こんな簡単なバグがなぜ残っているのか、謎です。


・漢字表記ではフォントサイズが小さすぎる

デフォルトの表示だと、ちょっと文字が小さすぎて漢字が潰れるレベルです。メインの発言部分はいいのですが、レスや注意書きの部分が小さいです。このあたり、もうちょっとチューニングをお願いしたいところですね。


・チャットを始めるにはどうしたものか

プライベートメッセージを使って、チャット的に使用しようとすると、始めの発言に気づいてもらうのが大変で、なかなか会話が始まりません。しょうがないから、口頭で「○○君、今、プライベートメッセージ送ったから」と言う羽目になります。このあたりはFBのチャット機能と似てイライラします。


・クライアントアプリのデキがイマイチ

クライアントアプリのデキがイマイチなようです。Android版アプリではauの3G回線だとほとんどつながらなかったり、スレッド表示ができず、ただのtwitterっぽいタイムライン表示のみだったり、投稿時に画像添付ができなかったり、で、かなり改善の余地がありそうです。

PC用のデスクトップアプリを使うと、自分宛のメンションがあった際にアラートが挙がるのですが、細かい設定ができず、うるさすぎて仕事になりません。


・サービスの継続性が気になる

それと、やはり、業務で使用する以上、このサービスがいつまで続くのかが一番気になりますね。果たしてこの先2年、3年続いていくのかどうか。突然利用料金を大幅にアップしたりしないか。

そういう意味で、私としてはどっぷりとこのシステムに依存するのではなく、あくまでもコミュニケーションのツールとして利用させていただこうと思いました。本当に記事的な価値の高いものは、社内ブログ、wikiに残すという感じで。




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以上、yammerは非常によく考えられた、コンパクトなシステムですが、

・何ができて何ができないのか、がわからない
・導入のメリットデメリットがよくわからない
・設定方法や社員への導入指導が自信ない

等々というお悩みがございましたら、導入コンサル&導入指導の方をさせていただきます。

info@plumsa.co.jp

まで、ご相談くださいませ。
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