米フォードのソーシャルメディア戦略が秀逸な件
米自動車大手フォードのソーシャルメディア戦略が秀逸ということで今日はこのあたりをご紹介したいと思います。
フォードは「Google+(グーグルプラス)」にも当初から参入していることが記憶にも新しいですが、フォードのソーシャルメディア戦略はそれだけに留まりません。
Facebook、Twitter、Linkedinなど主要なソーシャルメディアプラットフォーム全てにおいて活発に活動しています。
同社はFacobook上に78万人以上のファンを持ち、Twitterでは約7万6,000人のフォロワー、Linkedinでは約5万3,000人のフォロワーを有しています。
重複はあれど、これだけでもかなりのリーチ。
競合のGM(ゼネラルモーターズ)にもかなり差をつけています。
またフォードにはソーシャルメディア専門家が在籍していて、しっかりとかつ緻密にソーシャルメディアマーケティングを支えていることも特徴のひとつです。
そしてフォードはそれぞれのプラットフォームのユーザーの嗜好性を鑑み、各プラッフォトームで違った戦略を立てることが重要と考えています。
これはユーザーがFacebook、Twitter、Linkedin、Google+上で同じ情報を望んでおらず、各プラットフォームに特別な理由をもって訪れるからだと考えているからです。
これって結構重要なことだったりします。
プラットフォームごとに違う情報を発信するなんて、普通に考えたらかなり面倒くさいですもんね。
しかしフォードはそこをしっかりと対応しています。
またフォードはソーシャルメディアを「顧客のフィードバックの場」と考えています。
その役割を担っているのがフォードのFacebookページ。
フォードは製品や仕様のリサーチの場としてFacebookをうまく活用しています。
会社側で大方決まっていることについてもFacebook上で積極的に顧客の意見を拾ったりしています。
フォードのソーシャルメディア専門家のスコット・モンティ氏は「顧客からのフィードバックは非常に大きい」と語っています。
こういったカタチでのソーシャルリスニングは今後さらに活発化していくでしょう。
日本国内でもここ数年でソーシャルメディアマーケティングがかなり盛んになってきていますが、これらのフォードの動きは非常に参考になりますね。
今後もこのあたりウォッチングしていきたいと思います。