「リアルな友人」よりも「ネットの友人」が多くなるという現実 - 米国調査より
これは興味深い調査結果ですね。
米国の調査機関であるPew Research Centerが行った調査によると
『インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用する人たちは、利用しない人たちよりも、社会的ネットワークが大きい』
ことが分かったそうです。
調査は米国の成人2,255名を対象に実施されていますが、1,787名がインターネットを利用しており、その内975名がソーシャル・ネットワーキング・サービスを使用しているとしてます。
またこの975名が使っているソーシャル・ネット・ワーキング・サービスの内訳は下記の通り。
- Facebook 92%
- MySpace 29%
- LinkedIn 18%
- Twitter 13%
相変わらずFacebookが強いですね。
また特筆すべきはこちら。
『インターネットを利用しない米国人では、社会的つながりを持っている人が平均で「506人」だったのに対し、インターネット利用者ではその数が「669人」に及んでいる』
ネット上での友人がどんどん増えつつあるみたいですね。
こういう状況は今後さらに加速していくのでしょうか。
Facebookができたのが2004年のことですから、ソーシャルネットワークが普及してまだ数年といったところですが、今後日本を含め世界は未だ体験したことのないソーシャルメディア時代に突入していくことが予想されます。
ソーシャル・ネットワーキング・システムによって様々な新しい人間関係も生まれるでしょうし、人々の交流はより活発化することが期待されますが、その反面ネット依存や引きこもりなどの
悪影響があることも見逃せません。
ネットの中に「実社会」そのものがあると良く言われますが、「共有」「共感」のキーワードのもと、今後ソーシャルメディアが人々の生活をより幸せにできるようソーシャルメディア自体を啓蒙していくことも重要です。
世界とつながるということがより現実的になってきた時代で、ソーシャルメディア上の『作法』や『振る舞い』について再考させられる調査結果でした。