【メモ】中学受験のススメ。その1
時期が完全にずれてしまって、いったいこのエントリーは誰のためのものなのかすらあやふやですが、長男の中学受験という、人生初めての経験を一応乗り切った大人の視点をメモとして残しておきたいと思います。たった一度の経験を一般化して報告するのは変なので、あくまでも私の考えや体験について述べます。ご興味ある方は、ぜひ、肩の力を抜いて読んでみてください。
先にちょっとだけ感想を申し上げると、親子共にがんばった、というよりも、親として正しく子供に関われた、とそんな気がしています。
前期ティーチング、後期コーチングといった取り組みもあったのかもしれませんが、ちょっとカッコつけすぎ。実態はかなり泥臭いものでした。
さて、この「中学受験のススメ。」は数回にわたってエントリーをして行きます。今回は手始めに「中学受験、その準備のススメ。」です。
【中学受験に取り組んだ動機】
以前エントリーした文章の一部を引用します。
“小学校5年になる間際に、「xxxに将来なりたいのでxxxの勉強をしたい。その勉強がしやすいxxxかxxx(当時は2校を同時志望)中学に行きたい。だから、塾に行かせてくれ。」と手を床につけて頭を下げられた”(以下略:詳しくはリンク先をご参照ください。)
受験は、親がするのではなく、子がするのだ。大人はそれがうまくいくようにサポートする。この視点は、取り組む前と今でも変わりありません。ですから、なぜ、何のために、という動機は本人が一番よくわかっていなければなりません。「あの学校に行きたい」の先に、「将来xxxで世の中に貢献したい」と思うことができたら、本人の意思は簡単には揺るがない、強く、太いものとなると思うのです。
【小学校生活をおろそかにしない】
中学受験は、人格形成にも大きな影響を与える重要な通過点だと思っています。ですから、小学校をおろそかにしない、という重要な前提を作りました。出席、 宿題、積極的な姿勢、運動や音楽、、、数多の「小学生が学校でやるべきこと」があります。友人関係を大事にするのもそうです。こうしたことにきちんと向き 合ったうえで、自分のやりたいことに挑戦する、というのが絶対条件でした。これらをないがしろにしては、将来、尊敬される人になどなれないと。
【失敗したらどうしよう】
高校や大学受験と違い、万が一全滅でも地元の公立学校へ通うことは可能です。失敗しても、どうにかなるでしょう。しかし、受験はやると決めたら最後までやりぬこう。ですから、失敗することは考えない。なるべく考えないことが大切です。成功するために、何をするべきかをひたすら考えます。大人も考えます。そして、必要なアドバイスをします。命令などではなく、あくまでもアドバイスに徹します。耐えて、がんばってそうするのです。そういう意味では、大人もよい精神の修行になります。
【塾選びで最も大事にしたこと】
こちらも以前のエントリーで書きましたが、通塾の利便性は重要です。毎日のように通うわけですから、時間効率が良いにこしたことはありません。あと、もうひとつ。実は、「経験豊かな先生に目をかけてもらう」ことが大事だと思いました。これを実現するのは簡単ではありませんでした。親子そろっての相性やコミュニケーション能力が試されます。これは先生方に贔屓してもらう、ということではありませんでした。どちらかというと、成功のための戦略思考をできるだけ早く共有し、同じ目標に向かってチームワークする、 という視点であり、発想です。塾の先生方がこの戦略思考とチームワーク(実行)にハマってくれれば、受験生は明確な目標のもと、やる気を維持しやすいと考えたからです。
【健やかに勝ち抜く】
心技体。平常心をもって、学力を磨き、健康管理をする。受験は長期戦です。一夜漬けなど通用しません。長期に耐えられるよう、身内との口論を控え、不安なく集中学習ができるように居間に勉強机を置き、規則正しく起床・食事・就寝し、冬場のインフルエンザ予防は真っ先に行くなどの管理を行いました。徹底したと言っても過言ではありません。
【妄想はほどほどに】
模試などでちょっと成績(偏差値など)が上がると、もしかしたらこのまますごく伸びちゃったりして、もっと上位校を狙えたりして、などと周囲の大人は妄想を抱きます。偏差値が上がる、というのは、相対的に周囲と比べて(成績の)成長が早い、という見かたをするようにしました。たまたま一度その数字が上がっただけで妄想を膨らませるのは危険だと思ったからです。周りの子も学習が進んで共に成長しています。その成長そのものを冷静に分析すると、妄想を膨らませるのはちょっと早い。妄想が膨張することへのブレーキの踏み方を私は覚えました。
【一喜一憂しない】
自称戦略家たる親は、ダイナミックに変化する成績に一喜一憂してはいけません。成績は上がったり下がったりします。相場みたいに。視点を変えました。昔習った経済学でいうところの、ジュグラー波でみるのか、コンドラチェフ波で見るのかで傾向分析は変わってきますよね。(詳しくは、景気循環を参照)受験生は小局に埋もれがち。冷静に大局を見るようにしてきました。改善点を明確にし、次のアクションのアドバイスを、塾からのフィードバックをもとに行ったのです。
(つづく)