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もしも洞察力があったなら……。

エイプリルフールに思う

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4月1日はエイプリルフールです。けど、Yahooみたいに奇抜なジョークを飛ばすこともなく、いつも襟を正して、新入社員を迎えます。そう、今日は入社式なのです。

39名の若人が日本オラクルに加わりました。多くは営業やサービス部門に配属され、ビジネスと技術のスキルを磨いていきます。

私は今から17年前の1992年が入社式でした。当時、50名程度の小さな会社に就職。緊張と期待で胸いっぱいだったのを記憶しています。入社後すぐに始まったのが研修。ビジネスとはなにかについて徹底的に刷り込みが行われました。短い期間で、経験はなくともプロフェッショナルを育てようという姿勢には感動すら覚えました。会社のパンフレットを丸々暗記するなど、少々体力勝負のところもありましたが、それはそれで大変良い経験になったわけで。

縁あって当時から広報・宣伝部門に配属。配属のDay1はほぼ雑巾がけのようなタスクから。全てが初めてなので、なんでも新鮮。どんなことでも楽しんでやっていたような気がします。

私の先輩であり、上司であったある人が、配属早々に諺(ことわざ)を贈ってくれました。それが、「嚢中の錐」(のうちゅうのきり)。石ころは、袋の中に入れると外からは判別ができないが、錐を投じて混ぜると、先っぽは必ず袋を突き破って飛び出してくる。つまり、どんな仕事をしていても、能力があれば、いい仕事をして必ず飛び出してくる、という意味。

言葉をもらった当初、私はただの石ころでした。しかし、いい仕事を積み重ねて、自分の(微かだけれども)力に気がついたとき、この言葉の重みに気がつき、そして、自分の中に徐々に浸透して行ったのです。今では、もはや、確信かな?

最近のさらなる気づきは、「嚢中の錐」になるためには、仲間が必要であるということ。自分ひとりで錐にはなることができません。仲間がいて、協力し合って、初めて突き抜けることができる、というのが今。

仕事をしているときに、自分、もしくは他者がIsolate(孤立)しているな、と感じたらそのタスクの成果は小さくなる可能性を感じます。そういう人を見かけたら、せめて心の支えだけでも、と思って声をかけるようにしています。この際、好き嫌いなんて関係なく、です。

私たちがグローバルで共有しているキーワードに「Best Kept Secret」というものがあります。成果は皆で創り、共有すべきもの。それを、誰にも知られない秘密にしてはいけない、という示唆です。日本で出した成果は世界に共有する。そして、世界のどこかで達成した事柄は、共有され、日本でもアプローチを活用してみたりする。

いつの日からか、私(たち)は学び、成長できる存在であることを強く意識し始めました。そして、様々な事柄にオープンに接することができるようになりました。そうすると、面白いくらいに未来が輝いて見えるのです。不思議ですね。

今日、私たちの社長が、新入社員向けたメッセージの中でとても感動をした結びのフレーズをご紹介します。

“皆さんが今日、日本オラクルに入社したことは幸運であると考えています。そのひとつは、この会社は無限の可能性を持っているということです。私はIT業界に30年おりますが、オラクルこそ将来性がある企業だと確信しています。ふたつめは、今、未曾有の経済危機にありますが、多くの会社がこの危機を乗り越えようと頑張っています。私たちは、こうした企業に貢献することができるチャンスを迎えているのです。

皆さんにお願いがあります。オフィスの中で私や仲間を見かけたときはぜひ話しかけて、コミュニケーションをしてほしいと思います。社内で仲間と近況を交わし、話し合える環境にあることはとても大事なことです。皆さんの活躍で、オラクルをますます自由闊達な会社にし、お客様へ貢献すると共に、自身と皆の成長に寄与してくれることを期待しています。”

~ブログ開始ほぼ一周年にかえて。


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