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半年ごとに機能拡張を続けるOpenStack

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10月27日~30日に開催される OpenStack Summit Tokyo に向けての第4回目のエントリーとなるが、よろしければ第1回からにも目を通していただければ幸いである。

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#1 OpenStack の国際イベントが10月27~30日に東京で開催

#2 OpenStackの選定基準 ~アプリケーション分類からのアプローチ~

#3 OpenStack発祥秘話

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今回は機能拡張を続けるOpenStackの機能についてざっくりと整理してみたい。

発祥秘話で書いた通り、米国Rackspace社が開発していた Object Storage 機能である Swift と同じく米国NASAが開発していた Amazon EC2 互換の仮想サーバー管理システムである Nova から始まった OpenStack。 2010年にプロジェクトがスタートしてからの5年間でより上位レイヤの様々な機能が拡張されてきている。 OpenStackの主要コンポーネント(機能)は以下の通りである。

openstack.component.jpg

Cinder と呼ばれる Amazon EBS互換のブロックストレージの機能であったり、Heatと呼ばれる AWS Cloud Fomation互換の機能、更には Database as a Service の機能を提供する Trove。 オープンソースプロジェクトでありながら、凄まじいスピードで開発が進められ機能拡張が図られている。

これらの機能拡張は、半年に1度発表される 「リリース」 によって利用可能となる。 リリース名は 頭文字がAである Austin から始まり、、最新バージョンは Kilo である。 

openstack.history.module.jpg

Kilo では、日本の開発者が中心となって開発されてきた物理サーバーのプロビジョニング機能(ベアメタル)を提供する Ironic が追加されている。

オープンソースによる開発でありながら、半年に1度のリリース、しかも大きな機能拡張、より上位レイヤーの機能が次々と開発され利用可能となっているスピード感には驚くばかりである。 いや、商用ソフトウェアではできないスピード感での開発ができるのが大規模なオープンソースプロジェクトの魅力なのかもしれない。

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