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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

2030年代のビジネスとITを予測してみる

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こんにちは。

現場の今と、これからのたたき台として、2010年前後より、以下の図を公開しています:

ビジネスとITの図解

biz and it.png

オルタナティブブログでも何人かのブロガー様がこの図を取り上げてくださったこともあります。またうれしいことに、節目、節目で、この図を引用いただいたり、言及いただいたりして、まだこの図をみたことがない方にもどんどんと目にしていただける機会が創出されております。書いた本人からでなく、この図が「自走」していることはとても喜ばしいことです。

さて、この図自体は、「これが正しい」という主張をするつもりはありません。あくまで『たたき台』として見通しのよい図を書いたにすぎません。共感するのも、納得するのも、異議を唱えるのもよしです。議論のきっかけや議論の方向性が定まるためのきっかけにしていただければという思いで公開していますので、どうかよしなにお取り扱いください。ただ、著作権を放棄しているわけではありませんので、クレジットを消すとか、模写して別物として公開するようなことは避けてほしいと思っております。

こちらの図は、PDFで無料ダウンロードできるようにもしていますし、企業向けに素材を有償で提供もしています。詳しくは、 こちら をご覧くださいませ。

2030年代

さて、本稿の本題です。2030年代にどう変化していくのかなというのを、片手間で妄想している今日この頃ですが、犬の散歩中に思う浮かんだものを表現してみました(大事なことはだいたい、犬の散歩やシャワーを浴びている時など「余白」時間に浮かんでくるものです。皆さんも余白を大切にしましょう)。

Business and IT_WIP.png

今のところ、2030年代は、この図のような変遷を辿るのではないかと予測(というより妄想)しております。この図では一貫して、ビジネスとITの関係を表現しているのですが、2030年代には、いよいよビジネスもIT(デジタルサービス)も社会インフラ化していくことでしょう。もともとビジネスが担ってきた「社会課題の解決」が、いよいよ既存の事業会社だけでなく、新興(死語)のIT企業にとっても最重要となり、企業の枠やサービスの枠ではなく、社会課題というコンテキストで統合や融合されていくことになるのではないかと思いました。

そこでは、企業内に閉じた意思決定はなく、企業内での価値はたとえ企業内であっても評価されず、外部要因によってのみ価値が生み出され、評価される世界になるのではないでしょうか(と思いました)。従って、求められるものは、体験や環境の質になるでしょう。もちろん、システムやビジネス、データの品質は今まで以上に求められることになりますが、主題は体験と環境に移っていくのではないでしょうか。

そうなると担い手としては、『ビジネス アーキテクト』が誕生したり、『ビジネス インテグレーター』が台頭したりする世界が見えてきました。どちらも社会課題を通じたビジネスとITの見通しが立つ人材や企業でしか担えないはずです。「なんちゃらDX」なんて言っている場合ではなくなっているはずで、本質を捉えていないところは残っていけないのではないかと思えてきます。裏返すと、今までと今に何をどれだけ蓄積できているか、今とこれからのどれだけ投資し、実験を繰り返していけるのか、発想と自力を身につける糧となるでしょう。

と、予測(妄想)することはとても楽しいものです。2030年代がどうなっているのか、一緒に妄想しましょう。来たるべく2030年代に向けた準備をご一緒できることを楽しみにしています。

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