XP 祭り 2010 でライトニングトークスしてきました。
9月4日(土) 早稲田大学西早稲田キャンパスにて開催された、日本 XP ユーザグループ(XPJUG)主催の「XP 祭り 2010」に参加してきました。
今回は、
- XP 祭り スタッフ として
- ライトニングトークス トーカー として
- いち参加者 として
の参加でした。
今回の XP 祭り 2010 での特徴は、初参加の方々が多かったことだと思います。目測でも7割くらいが初参加の方々でした。これは、XP 含めた「アジャイル」がそれだけ再び、注目されていることだと思います。裏を返せば、それだけ、今のソフトウェア開発、従来型の開発のやり方だけではなく、違った視点や、今までの限界に対して関心や、模索をされている方が多いことかと思います。それと、やはり、モチベーションの向上を求めての参加ですね。
マイクロソフトとしては、マイクロソフトのアジャイル支援施策として、日本XPユーザグループ(XPJUG)さんにもご賛同いただき、それもあり、今回の XP 祭りの告知もこのサイトからもさせていただきました。このサイトでは、アジャイルやソフトウェア開発の現場改善に関する情報一覧の一つになれればと思って私中心で運営を行っています。
# 上述のサイトで XP 祭りを知ってご参加くださった方がどれくらいいらっしゃったのか LT で聞くの忘れました(^^; 参考にしたいので、そういう方いらっしゃいましたら、@tomohn につぶやいてくだされば!
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さてさて、今回スタッフとしても参加をさせていただいたのですが、実は、一回目のミーティングに参加して以来、以降のミーティングにはまったく参加できず。。。当日まで告知くらいでほぼ何もお役にたてていなかったことをスタッフの皆様にお詫びを。でもしっかり当日は、スタッフとしても楽しませていただきました!
ライトニングトークスでは、「マイクロソフトとアジャイル」と題して、マイクロソフトがアジャイルに対して何をご提供できるのかをお知らせさせていただきました。当然開発ツール Visual Studio もアジャイルに対応した多くの機能を有しているのでそういう話もさせていただきましたが、そこは本筋ではなくあくまでおまけのインフォメーションだと思っています。
# スタッフに名乗りを挙げた際も、LT に応募した際も、そのときは開発ツール製品のマーケティング担当ではなく、エバンジェリストでしかなかったので、ツールの話をするつもりは全然ありませんでした(^^;
詳細は、以下、スライドをご覧いただきたいと思いますが、マイクロソフトもアジャイルに開発を行っており、そこで自分たちが使うために作った多くのアジャイルな機能が、Visual Studio 2010 にて提供されていること、ツールもアジャイルに対応している事実は、やはりお伝えしておくべきかなと思い、今回は、3つのことをお伝えさせていただきました。
- マイクロソフトでのアジャイル開発
- アジャイルに対応する Visual Studio
- マイクロソフトのアジャイル支援
マイクロソフトでのアジャイル開発の事例については、昨年の Tech・Ed Japan 2009 にて、発表させていただき、それ以降、IBM Rational Software Conference 2009 での MS/IBM エバンジェリスト共同登壇セッション、Agile Conference tokyo 2009、マイクロソフト主催のアジャイルイベント Agile Day での前説、SODEC 専門セミナー などでもお伝えしております。記事では、Publickey さんのものが非常にまとまっています:
サマリーだけ書いておくと、
- 「品質」に価値を置き、組織運営、開発プロセスを見直し
- 4か月間新規開発をストップし、改善
- 改善ポイントは、意識改革とテスト自動化
- 意識改革: Code Complete から Feature Complete へ
- 意識改革: Time Box、段階的なCheck Pointとコミットメント
- 意識改革: Get Clean、Stay Clean
- テスト自動化: Quality Gate の設定
- テスト自動化: 各段階でのテスト実施指針の明確化
- テスト自動化: 効率化のためのテストツールの開発と共有、ブラッシュアップ
- Team Foundation Server の活用とスクラムをベースとした拡張プロセス
- プロジェクトチームは、プログラムマネージャー一人と、10人未満の開発者とテスト開発者で編成
- プロジェクトチームのやり方は、原則自由
- ユニット(部門)は、160人未満で編成
という感じです。これで 3,700人以上の開発メンバーでの Visual Studio 製品群を開発し続けることができています。
Visual Studio 2010 では、たとえば、 MSF for Agile Software Development v5.0 がスクラムをベースとした開発プロセス/プロセス テンプレートになっていたり、テスト関連の機能として、コード変更時に、影響のあるテストを一覧かし、一括実行もできる「テスト影響分析」機能、手動テスト/受け入れテストを効率化、自動化する「Fast Forward Testing」(一度実行した手動テストは、以後操作を自動実行可能にする。さらに、自動テストとして組み込める)などがありますが、これらは、Visual Studio の開発チームが自分たちで必要だから作ったものがベースです。
マイクロソフトのアジャイル支援としては、XP 祭り主催の 日本 XP ユーザグループさんはじめ、アジャイルプロセス協議会さん、オブジェクト倶楽部さんなど、情報を載せさせていただいておりますが、開始当初からご参加いただいている すくすくスクラムさんの情報については、過去の勉強会のスライド、ストリーミングも掲載してあります。私も数回勉強会に参加をさせていただいておりますが、非常にクオリティの高い勉強会(必ずワークもある!)を惜しげもなく披露くださっています。ぜひ、こういった素晴らしい活動に目を通していただきたいと思います。
ツールのスライドは、実は、動画が再生されるようになっています。動画は、
にいろいろおいておきましたので、ご興味あればご覧ください。Excel を使ったアジャイル計画、継続的インテグレーションなどなど。
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XP 祭りのセッションですが、マルチトラックで、一つ一つの講演は、有料でやってもいいくらいの素晴らしいものばかりでした。これだけのスピーカー、内容をそろえることあできるXP 祭りの魔力をまざまざと見せつけられた感じです。
中でも平鍋さんのセッションは、全ソフトウェア開発に携わる方々にとって必見です。アジャイルに関心がある/なしに関わらずぜひ、ご覧いただきたいです。
An Agile Way: XP祭り2010で講演しました。
そのほかのセッションも公開されたり、語り継がれたりすると思います。ぜひそういった情報もウォッチするといいかと思います。
最後に、Twitter でのつぶやきを
# まとめてくださってありがとうございます♪
最後の最後に、「カポエラ!!!」 最高でした(^^
長沢智治( @tomohn )