ポスドクの就職活動 ~学部卒・修士卒の就職活動との違い~
ポスドクの就職活動 ~学部卒・修士卒の就職活動との違い~
あちこちで、就職フェアのようなイベントが開催されているようです。
1か月ほど前でしたでしょうか、東京ビッグサイトでは、コスプレをしている皆さんと、リクルートスーツの皆さんが同時に見受けらるという
一見アンバランスな光景に遭遇しました。
学部3年生の皆さんや、修士1年の皆さんは、就職活動を開始されているようですね。
誠ブログをやらせていただくにあたり、ポスドクのことも書かねばとおもっておりましたが、いまのところ、最初のみで、それ以降全く書いていませんでしたので、書いてみたいと思います。
おさらいですが、博士の学位を取ろうとすると、
大学の学部4年間の後に、通常、計5年間の大学院の課程があります。
修士課程2年 と 博士後期課程3年です。
修士課程のことを博士前期課程とも言います。
MBAは、修士ですね。
文系と理系で、だいぶ事情が違うようですが、大学の先生になろうと思ったら、通常はこの博士の学位をもっていることが条件となります。
ですから、ストレートで大学に入ったとしても、22歳で学部を卒業して、更に5年間通って、27歳までは少なくとも学生をやっている必要があります。
中学と高校の先生になる場合には、大学の授業の中に組み込まれている、教職課程の枠組みの中の授業の単位をいくつか取って、教育実習を行えば、教員免許を取得することができます。公立の場合には、教員採用試験を受けなくてはなりませんが、私立の場合には、各学校の個別の対応になりますので、公立の先生用の試験は、特に受ける必要はありません。
今でもそうだと思います。違っていたらゴメンナサイ。
では、大学の先生の場合はどうかといいますと、
大抵は、公募です。
○○大学の教授・准教授・講師・助教 募集 が、ウェブサイトや学会誌等に掲載されています。
それに応募するわけです。
基本的に、定員は1名です。
その1名の枠を巡って、多いと、100人以上が応募してくるわけです。
仮に、1つのポストに平均で50人の応募があるとすると、単純に考えれば、
50回公募に出さないと、当選しないということになります。
学部卒、修士卒の皆さんの企業への就職活動は、これほどは、厳しくないかもしれませんが、それに近くなっているのかもしれません。
余談ですが、最近、名称が変りまして、
助教授 → 准教授(じゅんきょうじゅ)
助手 → 助教(じょきょう)
になりました。
ポスドクの就職活動の場合には、もう一つ、任期あり、任期なし という区別があります。任期なしとは、定年まで勤めることができるという意味で、
任期ありとは、2~5年で確実に首を切られるというものです。
博士の学位を取得後、任期なしのポストについていない人のことを、ポスドクとよんでおります。
この厳しい状況をなんとかしてくれ! というのが、いわゆる ポスドク問題です。大半のポスドクは、大学や研究機関の研究職を狙うわけですが、それ以外にも就職先は存在します。ただ、それらを考慮しても、就職口の絶対数が足りないというものです。
まずは、とっかかりですので、これくらいで、徐々に書き足していきたいと思います。
最初のポスドクに関するブログは、こちらをご参照ください。