電話は低くて柔らかい声で信頼感アップ
説得力と信頼感、安心感を感じさせる声は、高い声よりも、低い声が良いのです。
ただ、「印象を良くしたい。電話のときも低い声のほうが良いのですか?」という質問を受けることがあります。
仕事において「信頼感と安心感」は大変大事な要素です。
こういうとき、元気よく甲高い声で話してしまっては、「勢いはあるけれど、信頼性はどうかな」と思われてしまいがちです。
ぜひ落ち着いたよく響く低く声で話しましょう。
対面していれば表情があるので感情を読みやすいのですが、電話の場合は声だけで対応するのが違うところです。また、耳のそばで声がするので、声のトーンに対してより敏感になります。特に、人間の耳は高い音を拾いやすく、耳のそばで高い声で話されると受話器を耳から離したくなってしまいます。
電話の声は、良く響く低い声で、柔らかいトーンにするのが良いのです。
低い声は多少意識すればすぐ出るようになると思います。でもどうすれば「柔らかい声」になるのでしょうか?
それは、声帯をゆるく閉じる。
つまり、「息まじりの声」にすればよいのです。
声帯は、きつく閉じると芯のある強い声になり、ゆるく閉じる息がもれて柔らかい声になります。
人は、声のトーンが気合いでなんとかなる場合もありますが、気合いはその時によって違います。
慌ててしまったりすると、自分は精一杯柔らかい声で話したいのに、つい早口で甲高い声になったり、モゴモゴとした声になったりしてしまうものです。
そういうときは、もし気持ちは緊張して少々慌てていたりしても、力まず、たくさん息をすって、息を流しながら低い声で話すと、自分も落ち着きますし、相手に与える印象が良くなります。冬寒いときに手を「はあ〜」と温めるときの息を使いながらお話すると声帯が力まずに話しやすくなりますよ。
人の気持ちは、声ではなく「息」で表現されます。
例えば、もっと優しく語りかけたいときには、耳元でささやくように息をさらに多めにすると良いのです。ただビジネスにおいては、あまり息を多めにするといやらしくなってしまうので、ほどほどに。
低い声で信頼感と安心感、さらに声帯をゆるく閉じ、柔らかい声で対応すると好印象になります。
また、以前は高い声で話していて、住所や名前を間違えて聞き取られてしまっていることがよくありましたが、しっかり息を流して落ち着いた低い声に変えてから間違いがなくなりました。
ぜひお試しください。
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