まっすぐ息を流し続けることで声は良くなる
昨日乗ってた電車が女性車掌さん担当でした。
私の乗る電車は、朝の時間帯は一番後ろの車両が女性専用車両になります。早朝の女性車両は空いていますし、たいていは後ろの車両に乗る事にしています。
その車掌さんは、よく一緒の電車になるのですが、アナウンスの声がいつも泣きそうに震えています
女性車両から車掌さんの姿が見えるのですが、アナウンスするたびに、「何事か?」と皆さん心配そうに車掌室のほうを見てしまうほどなのです。
泣きそうな声で話しているのですが、泣いているわけではなく、一見普通になさっています。急行の待ち合わせをしているホームでは、他の駅員さんと会話もしている様子でした。
最近訪れた近所のデパートなのですが、食品売り場のレジの女性も似たような声でした。
声が完全にノド声で、つまったような発声になっています。声がひどく揺れているので、「どうしたのかな?」と心配になって、思わず顔を見てしまうほどなのです。
車掌さんもレジの方も、拝見したところ20代〜30代の方で、年齢を重ねて声がゆれているわけではないようです。
私も以前は人前でなかなか話せなくて、似たような感じになったことがあります。
ノドに力が入ってしまい、声帯にストレスがかかり、横隔膜が使えなくて息が流れなくなってしまうので、声がスムーズに出なくなってしまうのです。
しゃべりたくないのではなく、しゃべれなくて恥ずかしいと思っていました。そして、人前で話すのが怖くなってしまったのです。
これは、緊張やストレスで、息が流れなくなってしまうのが、一番の原因でした。
声は息の流れで決まります。
息が緊張で揺れていると、声も揺れてきます。
「ロングトーン」という練習方法があります。同じ母音で長く音を伸ばす練習です。じつは、まっすぐにぶれなく声をのばすのは意外に難しいものです。息を使う声楽や、管楽器などの専門的な勉強をしている人は、ひたすらロングトーンの練習をしています。どんなときにでも、息が安定するように訓練しているわけです。
私自身は、横隔膜をトレーニングして息を流すことができるようになってから、ずいぶん人前で話すのが怖くなくなりました。
その他に、ノド周辺のリラックスのためのトレーニングも行いますが、まず一番は横隔膜です。横隔膜がしっかりと使えていないと、いくらノド周辺のトレーニングをしても、声は揺れてしまいます。
ボイストレーニングというと、複雑なトレーニングをしなくてはならないと思われていますが、そんなことはありません。シンプルに横隔膜のトレーニングをするだけで、声は確実に良くなってきます。
下記のブログを参考にしてみてきださい。
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*下記の「リーダーは低い声で話せ」にも横隔膜トレーニングの詳しい説明と一緒にレッスンできるDVDがついています。