優れたリーダーは多重人格者である
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昨日の続きで、田坂広志さんの講演です。
昨日は、「これからはスーパージェネラリストが必要」ということを書きました。
そして、知識と智恵が分離してしまい、知識をつかんで智恵をつかんだと思ってしまう、というお話がありました。
本来、真の智恵とは経験を通して智恵としてつかまなければならないのです。
ではどうすればよいか。
田坂さんいわく、優れたリーダーは「多重人格」。
鬼の心、仏さまのような顔、それがごちゃ混ぜになることなく、無意識の中で自分の多重人格をマネージメントしています。
歴史に名を残すような指揮者は多重人格である場合が多かったようです。
ベルリン・フィルのフルトヴェングラーなどはそうだったようですね。
清濁併せ呑んだ人物だったといわれています。
フルトヴェングラーは指揮棒をもたなくても、ホールの片隅に立っているだけで、オーケストラが本番さながらの暖かく血の通った音に変化しました。
逆に、指揮者のシノーポリは、精神医学の博士号まで得た人。
彼はベルリン・フィルのリハーサルのとき、作曲家がどれだけ精神的に病んでいたかということを演説しはじめ、それを表現しようとしました。しかしオーケストラは全く動かかず、拒否の声があがり、公演が危ぶまれるほどになったと言います。
音楽は医学の知識とは違うのですね。
フルトヴェングラーの存在こそ本当の智恵なんだと思います。
さて、それではその先にあるものは?
次は明日のブログで書きたいと思います。
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