綺麗で透明感のある声、ハリのある輝かしい声が出してみたい そのために簡単にできるエクササイズ「エッジ」その2
テノール歌手パヴァロッティのような明るくて輝きのある透明な声って憧れますよね。
2010年11月13日、合唱団コール・リバティストは、マエストロをお招きしての練習を行いました。
この日は、林光編曲の日本叙情歌曲集より「鉾をおさめて」と「かやの木山の」「この道」「箱根八里」「浜辺の歌」ジョスカン・デ・プレの「アヴェマリア」を練習しました。
「鉾をおさめて」は、捕鯨で大漁だったときの漁師の歌。
大変威勢の良い曲です。
日本人の血が騒ぐ音楽。
演奏するには、華やかで、勢いのある声を出す必要があり、ハスキーボイスではこの曲の雰囲気が出ません。
ところで、10月30日の記事でご紹介した「エッジ」ですが、皆さん出来るようになりましたか?
このエッジ、「声に透明感がない」「どうしても声に息が漏れてしまう」という方にはぜひおすすめします。
しかしそうでなくとも、これは必ず行ってもらいたいエクササイズです。
まず口を閉じて「ん"~~」と古い木がきしむような音を発声してみてください。
声帯がきしむような感覚です。
声帯の張力だけで音を出すのが理想。
力を入れないでくださいね。
きしむような音を出しながら、今度は「あ」という母音を発音するときの口に開けて生きます。
そうすると「あ"あ"あ"あ"・・・・」というように、聞こえてきます。
ここまでの過程を毎日少しずつでも行っているだけでも声の質は確実に変化してきます。
わたしが指導を務めている合唱団コール・リバティストでは、毎回必ず発声練習でエッジのエクササイズを行っています。
さて、今回はこのエッジをもう少し応用してみましょう。
前回お教えした「H~a~」。
これも声帯を閉じるためのトレーニングだったのですが、これとエッジを組み合わせることでさらに大きな効果が得られます。
「H~a~」と発声しながら途中で自然な形でエッジに移行していきます。
「H~a~(徐々にエッジ)あ"あ"あ"・・・・」
という具合です。
[a]の母音からエッジに入るところを力を込めずにスムーズに変わることが出来れば上出来です。
ぜひ試してみてくださいね。
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