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時間がない、声を出す場所がない、ピアノもない、でもあきらめないで 合唱人のための発声講座「エッジ」

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何かお稽古やスポーツを始めたとして、いつまでも上達しなかったらどうでしょうか。
面白くないですね。途中で挫折してしまうかもしれません。
 
しかし楽器や歌は、毎日一定時間以上の練習が必要です。
社会人が、毎日1~2時間練習をしなさいと言われても、現実かなり難しいのではないかと思います。
それでは、短い時間でも効果のある練習なんてできるんでしょうか?
 
私が代表を務める、合唱団コール・リバティストでは、どんな人でもできる発声指導を行っています。10月23日の稽古でも発声をしっかり練習しました。
 

継続させるためには、今までの経験上、以下3つの点を考える必要があります。
 
1、時間
毎日が勤めで忙しく、まとまった時間がとれない。
 
2、空間
住宅環境もあり、なかなか大きな音を出す練習は難しい。
 
3、簡単
ちゃんとしたピアノがないとできないとか、複雑な音程をとらなくてはならないとかだと、練習自体が困難になる。
 
この3点をクリアできるトレーニングを実行すれば、続きやすいと考えます。
それでは、私が教えているトレーニングの一部をご紹介しましょう。
 
◆リップロール
唇をブルブルとふるわせて発声します。
 
◆タングトリル
「r」の発音です。「rrrrrrr・・・・」と舌をふるわせて発声します。
 
この二つは以前の記事でも何度かご紹介しましたね。
 
今日はもう一つ新しいトレーニングをご紹介します。
 
◆エッジ
 
口を閉じて、木がきしむような音で「んんん~」と言ってみましょう。
ビリビリと振動するような音がします。これは声帯がきちんとくっついている音です。
 
この感覚を覚えたら、次は「レ」の高さで「ha~」とロングトーン開始し、口は開けたまま途中から「あ”あ”あ”あ”~」と変えていきます。
この「あ”」がさっきの音です。
「レ」の高さで出来るようになったら、他の音でも試してみましょう。
 
以上3種類のトレーニングを、1種類でもいいし、10分でもいいので、とにかく毎日続けてみてください。もちろん時間のあるときはみっちりやってもかまいません。音も小さいので、どんな場所でもできます。出来る限り毎日やってみてくださいね。
続ければ声は確実に変わってきます。
そして、何歳から始めても、正しく行えば効果があります。
 
上手になってくればやる気につながり、さらに練習が楽しくなってくるという良い循環が起こってきますよ。

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