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ライフワークとしての学びを考えます。

モテる人気者 3つの条件

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子供のときは「おもしろいことを言う」と「運動神経が良い」というのが人気者の条件なのだそうです。
勉強は、ひどくなければそんなに出来なくても良いのです。
 
確かに、体育の時間や運動会などで活躍する子はとても人気があり、皆が頼りにするヒーローだったと思います。
また、面白いことを言う子は、いつも話題の中心にいて、遊びの時間はひっぱりだこでした。
その両方が揃っていれば、もう最強です。
 
これは大人の世界でも似ているところがあると思います。
面白いことを言って人を笑わせるセンスのある人や、スポーツ選手は人気者ですね。
 
私が個人的に思うところだと、もう一つは「声」なのではないかと思います。
 
この頃のスポーツ選手は、訓練しているのでしょうか。インタビューや記者会見でもしっかりとした声で明晰に話す人が多いですね。
素晴らしい政治家や経営者も、優れた話法と声の持ち主が多いと思います。
綺麗な声かどうかではなく、ひときわ通る存在感のある声、腹式呼吸が出来ていてお腹のインナーマッスルが使えている声、なのです。その人が話し出すとその場の空気を支配してしまう、とでもいうのでしょうか。
 
せっかく面白くて素晴らしい内容のプレゼンをしていても、声がくぐもっていて聞き取りにくかったりすると、言いたいことが伝わらず残念ですね。
これが、しっかりした声で話すだけで説得力があり、魅力的に思えます。
 
電話でも、声のトーンだけで「いい人だな」とか「明るい人だな」とか分かってしまいますね。
声は心を正直に映し出す鏡なのだと思います。
 
2010/06/26、私が指導を務めている合唱団コール・リバティストの練習に、秋島先生をお招きしてご指導いただきました。
 
この日練習した、萩原英彦作曲の合唱組曲『光る砂漠』の一曲「ふるさと」の中で、
 
「青い匂いにむせかえって」
 
という歌詞があります。
詩人の矢澤宰が、幼い頃野原を駆け回った思い出を詩に表現しているのです。
秋島先生は、この歌詞をもっと強調して歌うようにおっしゃいます。
 
「ボクはこの感じ良く分かります。田舎で育ちましたから、野原を走り回って遊びましたね。当時はテレビゲームもなかったので、裏山の原っぱで野球をするとかね。サッカーもまだ盛んではなくて子供の遊びというと野球しかなかったんです。」
 
「子供の頃は、『面白いことを言う』『スポーツが得意』これが人気者の条件でした。ボクは面白いことを言う方は自信ありましたけどね。」
 
この日は、日本人が特に不得意とする[エ]の母音についても説明がありました。
 
日本語の発音だと口の中を狭くして「えー」と発音するため、平べったく浅い響きとなり、ラテン系の曲を歌う場合などは、とても損をしています。
ラテン系の発音の[e]は、外側の口は[a]と同じです。
口の中の空間を十分に保って、舌が立つようにします。そうすると喉頭が低く、舌の付け根が安定し、深く説得力のある発音になるのです。
 
こういうちょっとしたところを気をつけていくだけで、歌っているときだけでなく、普段の声も違ってくるのではないでしょうか。

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