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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

IBMの戦略は変革を継続すること、そのための鍵となるのがアナリティクスだ

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 IBMの戦略発表会に参加。内容的には、先日参加した米国でのイベント「Insight2014」で聞いていた話と一緒だ。ビッグデータ/アナリティクス、クラウド、そしてエンゲージメントという3つの面からのアプローチだ。

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 とはいえ、これら3つがばらばらにあるのではなく、同時に起こっているというのがIBMの主張。「破壊的な革新がいま同時進行で起きている。面白い時代に生きている」と言うのは、日本IBM社長のマーティン・イェッター氏だ。ビッグデータ/アナリティクスのところはWatsonであり、クラウドはSoftLayerが中核になる。エンゲージメントとは顧客やマシンと企業なりが個々に結びつくことであり、そこにもIBMは注力中であり、その中の1つの動きがAppleとの提携だったりする。エンゲージメントのところでは単に個々につながるだけでなく、セキュアにプライバシーを確保した形でなければならない。ということもあり、IBMではセキュリティにも力を入れている。

 これは個人的な見解だけれど、これら3つはWatsonで、言い換えるならアナリティクスでつながっていると考えている。ビッグデータを価値に変えるのは正にアナリティクスであり、クラウドのところで価値を生むには迅速なアプリケーションの開発でありそのアプリケーションの裏側にはビッグデータがありアナリティクスがある。またモバイル、ソーシャルも活用すれば活用するだけ大きなデータが生まれる。

 さらに、セキュリティを確保するのはいまやビッグデータのアナリティクスなくしてはダメだということ。昔のように企業の周りに壁を建てるというのではなく、予兆をもって対処するのがいまのセキュリティ対策。この予兆を得るには、やはりビッグデータとアナリティクスがいる。

 このWatsonで実現するようなアナリティクスの活用は、日本の高齢化の問題を解決するためにも重要な鍵になるとイェッター氏は言う。これは、ロボット技術の発展にWatsonのようなものが欠かせないということだ。詳細は分からないけれど、ソフトバンクのPepperとWatsonの連携と言った取り組みもすでに始まっているようで、ロボットが賢くなることで高齢化社会問題の1つの解決策になると。

 ビッグデータはデータを基にした判断であり、それによる自動化というのが最大のメリット。これにクラウドの俊敏性が加わること、モバイル、ソーシャルでもたらされる1対1のエンゲージメントであらゆる業種、業態に変革をもたらすとIBMは言う。ここには、従来の経験と勘の経営からの脱皮的な意味があるのだけれど、とはいえいわゆる直感も大事だと言う。ただしこの場合の直感は、事実からの根拠がない「勘」ではなく、データを分析下結果を踏まえた直感だと。

 この直感の話はちょっと興味深いかも。Watsonのようなものがどんどん進化してくると、人間がやるべきことはどこにあるのか悩むことにも。まだまだ定義という面ではあやふやなところもあるけど、「ビッグデータを分析した結果に基づく直感」が人間には求められる時代がやってくるのだなと思うところだ。

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