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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

野鳥のヒナを拾わないで!!

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 先日、ツバメのヒナを保護してしまった。もしかしたら、ちょっと軽率に行動してしまったかなと。反省する意味も込めて、顛末をブログにしておく。

 その日は、都内はとてもとても風が強かった。たまたま地元の神社を参拝したあと、道を歩いていると目の高さぐらいで必死に羽ばたく小鳥が。やがてバランスを失って、植え込みに落ちた。「いま、鳥が落ちたよね!?」とにかく、その植え込みまで行ってみる。すると、グレイの小さな小鳥が植え込みにはまり込んでいる。

 怪我でもしているかのように、羽を不器用にばたつかせていた。このままにしておけば、ノラ猫に襲われてしまうかもしれない。怪我をしているのなら、治療をすればまた飛べるようになるのではと。すこし躊躇もしたけれど、保護することにした。

 手を差し出しても逃げる気配はまるでない。持っていたタオルにくるんで、とりあえず行きつけの動物病院に運ぶことに。運んでいる途中で、目を閉じ動かなくなり「死んでしまったのでは」とも思った。やっと病院に到着、そのころには目を開け、少し動くようにはなっていた。保護したのは、ツバメの幼鳥だった。

 病院で診てもらった結果、大きな怪我はなさそうだとのこと。強風に煽られて何かにぶつかってしまい、ショック状態になったのかもしれないねとのこと。若干脱水状態はあるようだが、栄養状態も悪くない。とりあえず、ビタミンとステロイドの注射を打って様子を見ることに。我が家につれて帰れればよかったのだが、家には猫が2匹。とりあえず、その日は病院で預かってもらうことにした。

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 一連のいきさつを、野鳥の会に所属している知り合いに報告したところ、「幼鳥は放してもだめでしょうね。親がいないと育たないよ。親になってあげてください。ただ、正式には飼養許可が必要です」とのこと。これは困った。さらに「傷ついているのなら、東京都鳥獣保護員に預けることができますが、幼鳥で怪我をしていないとなると受け付けてもらえません。このへんいつも困るところです。だから『幼鳥拾わないで』キャンペーンを野鳥の会がやってるわけです」と教えてくれた。なんと、そんな状況になっていたのか。

 動物病院で確認したら、たしかに傷ついた野鳥を預かってもらえるようだけれど、あまりいい対処はしてもらえないようだとのこと。獣医学科がある大学などには、野鳥を保護して野生に戻す活動を行うサークルもあるようだが、保護される野鳥(ほとんどは密漁されたメジロなどらしい)の数が多く、とても怪我をした野鳥の保護にまでは手が回らない状況らしい。であるからこそ、野鳥を保護しないでということになるのだろう。

 ちなみにこれが、野鳥の会が行っている「ヒナを拾わないで!!キャンペーン」だ。

Bird

 その日は、とりあえず病院をあとにして、ツバメを保護したあたりまで再び行き、近くに巣がないかを探してみた。すると、保護したところからそれほど遠くないマンション1階の駐車場の梁の部分に、いくつかのツバメの巣の跡が。そのうちの1つには、ツバメらしい黒い影が見える。親鳥か幼鳥かまでは不明。親がいれば、あの幼鳥も生き延びることができるかも。

 翌日、再び動物病院へ。前日よりもだいぶ元気になっているとのこと。ただし、エサを食べているかはちょっと不明。病院内では羽ばたいても見せたとのこと。そうであれば、なるべく早く野生に戻したほうがいいだろうと判断。ヒナを引き取って、保護した場所に急いだ。

 そして、巣の近くのフェンスにとりあえず幼鳥を止まらせてみた。しかし、ツバメは動かない。おどおどとした様子で、飛ぼうとしない。巣のほうにも、昨日は見えた黒い影は見えない。「ダメかな、戻せないのかな」と思った。

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 しばらくしても飛ぶ気配がない。止まらせた場所が悪いのかもと思い、もう少しフェンスの上のほうに止まらせようと、再び手にのせ移動させようとしたときだった。突然羽ばたいて、ツバメは空へ。思っていた以上に、力強い羽ばたき。あっと言う間に、遠くの空に飛んでいってしまった。これで、野生に戻れたんだよね。あとは、自分でエサがとれればいいのだけれど。

 結局今回の保護は、必要なかったのかもしれない。しばらくすれば、植え込みに落ちたツバメは復活し、何事もなかったように飛び立ったのかもしれない。とはいえ、自分が見たときは怪我をしているように見えたし、そのままにはしておけないと思ってしまった。

 通常、拾われる幼鳥は、もっと小さいことが多いとのこと。なので、野生に戻すのはかなり難しいらしい。今回のツバメは、ちょうど巣立ちのタイミングだったのかもしれない。なので、体力が戻れば飛び立てたのだろう。これからは、今回と同じような状況に遭遇しても、基本的には手を出さないようにしなければなぁと思った。

 ツバメを放したあとには、前日に引き続き地元の神社へ。あのツバメが元気に生きられるようにと参拝した。

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