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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

やっぱり緑の力は侮れないなと

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 ここ最近、朝4時半とか5時にネコに起こされる毎日。日の出とともに、ごはんの催促で起こされる。2時に寝ても、3時に寝ても明け方には起こされるので、毎日寝不足状態だ。

 最初のうちは抵抗して起きなかったのだが、とにかくしつこい。つつく、ざりざりの舌で舐める、噛むという3弾攻撃を永遠と続ける。仕方なく起きてごはんをあげ、再び寝ようとするのだけれど、どうもそれも気に入らないようで、再度起こされることもしばしば。ということで、人間側があきらめて、とにかく起こされたら起きてしまうようにしている。

 できた時間で、早朝からメール処理したり、ちょっと原稿書いたり。さらには普段の運動不足を解消するために、自転車で近所をツーリングしたりしている。今朝は渋谷区の代々木公園あたりまで行ってみた。そこで感じたのが、空気の清涼感。公園の中はもちろんだけど、公園に近づいただけでもあきらかにそれまでより冷たい空気が流れてくる。都会のオアシスとはまさにこのことかと。

 ちょうど代々木公園は丘の上に位置しているので、下のほうからアプローチすると冷たい空気が公園から流れ出ているのがよくわかる。ああ、このあたりに家があれば、エアコンの冷房も使わずに済みそうだなぁと実感することに。大学時代に都市に緑地や水面があると、それだけで気温が下がるという研究論文などを読んだ記憶ががある。実際に『都市環境緩和機能を考慮した緑地形成に関する研究‐東京都内の大型緑地におけるヒートアイランド緩和効果の検討‐』といった論文も発表されており、この論文によると代々木公園の樹林の温度と道路や建物のそれの差は、実に5.9度もあったとのことだ。

 ここ数日、外出したくなくなる暑さが続いている。乗り物や訪問先の建物もエアコンは控えめで汗もなかなかひかず、訪問先が2、3件続くともうぐったりだ。都内には皇居があり、日比谷公園、代々木公園など比較的大きな緑環境はあるほうじゃないかと思うけれど、それらをつなぐ形で木陰がもっとあれば、都市の夏場の温度をもっと下げられるだろう。節電ってなんだかちょっと寂しい気分になる響きがあるけど、緑化とか、公園を、緑を増やすというとすごく前向きに聞こえるような。土地が高いとか緑は管理が大変とかいろいろあるかもしれないけれど、そういうあたりはなんとか工夫して少しずつでも緑を増やす努力をしないとだなぁと改めて思った次第。あ、埋めてしまった川面を復活させるなんていうのも効果あるはずだ。

 個人レベルでできることは、流行のグリーンカーテンとかか。緑が目に飛び込んでくるだけでも、少しは涼しい気分になるので、オフィスの机の上にも何か緑を置くなんていうのもいいのかもしれない。

 ところで、一度人のこと起こして早朝からごはんをもらった我が家のネコは、それで自分の仕事は終わったということか、その後はぐっすりと眠りにつくのだった。char.jpg

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