Zohoは日本の零細企業+αくらいにフィットするクラウドサービスなのかもしれない #ZHBM
私は、普段から自宅で作業することが多い。なので、会社に行っても自宅にいても、なるべく同じような環境で仕事ができるようにしている。
その際に大いに役立っているのが、DropboxとSugerSync。とにかく、いま業務に使っているデータのほとんどはDropboxに放り込んで同期させている。Dropboxは有料会員となっていて、電子書籍のEPUBファイルや大量の写真データ、映像データなどを社外の人と共有するのに役立ている。SugerSyncのほうは、おもに業務系のアプリケーション、個人的に利用している経理系や請求関連のデータのバックアップ先として利用している。こちらのほうはデータサイズもそれほど大きくはないので、無料のサービスの範囲で十分間に合っている状況。
メールやカレンダーは、基本的にGoogle Apps。なので、どこにいてもブラウザさえあれば利用できる。その他にも複数のメールアドレスを利用しているが、すべてIMAPのサービスを利用しているのでiPhoneなりがあればどこからでもメールのチェックは可能だ。これに加えて、最近では簡単な業務連絡にはTwitterを利用したり、外部の人とのやりとりのログを残すような共同作業ではfacebookにクローズドなグループを作って対応したりもしている。
こんな感じで、個人ベースで仕事をするならば、自宅でも喫茶店でもノートPCとネットワークさえあれば、ほぼ同じような環境で仕事ができる。基本的に普段使っているデータ類をDropboxのようなサービスで共有、同期できれば、ほとんど困らないというわけだ。便利な世の中になったものだなぁとつくづく思う。
とはいえ、1つ面倒なのが業務系のアプリケーション。請求書の管理や経理の数字などを見るシステムは、会社のローカルな環境に置かれているので、利用しようとすると会社に行くか、VPNなりで接続しなければならない。まあ請求書の発行作業は基本的に紙に印刷して捺印しなければならないので、その際に会社に行くこと自体は仕方がないことではあるのだけれど。業務系のアプリケーションをSalesforce.comなどに持っていくのも1つの手だとは思っている。とはいえ、弊社のような零細企業だと、それだけのためだとちょっとコスト的にどうかなと。そんなにたくさんの顧客との取引もないので、CRMのニーズも高くないし。
で、今日のブロガーズミーティングで紹介されていたのが、Zoho。じつ私は、名前しか知らなかった。業務系のサービスを、クラウドで無料で利用できるとのこと。CRMもあれば見積、請求書の発行なんかもオンラインですべてできる。リクルート管理やWikiまである。とにかく幅広い。無償のサービスは一部制限もありちょっと足りないなと感じるかもしれないが、当然ながら有償のサービスも用意されている。有償とはいえ、他のサービスより圧倒的に安い。他のクラウドのサービスの月額費用が年間費用くらいの感覚だ。
ゾーホージャパンによると、Zohoは数10名から100名くらいの規模にフィットしているサービスとのこと。じつは世の中、このくらいの規模感にフィットするサービスやアプリケーションが少ない。小規模向けの安価なサービスだと、機能や性能が足りず、逆に中小企業向けというものの多くは価格的にも高いし、オーバスペックだったりすることも多い。Zohoくらいの零細企業+αくらいを対象としたサービスが、じつは市場ターゲットとしては抜け落ちているのではと思うくらい。
Zohoについては、日本での知名度が1つの課題かもしれない。今回をきっかけに、Zohoをちょっと評価してみようかと思うところだ。Google Appsとの連携もできるとのことで、このあたりを活かせば自分たちのサービスラインナップに加えるなんていうのもありかもしれない。