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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

これからの、Ust発表会時代に記者に求められる新たなスキル

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 年末に友人と六本木の豚組というお店の個室でおいしい食事をしていた時のこと、酔った勢いもありちょっとした業界ネタでブレインストーミングをしようということに。そのとき、参加していた1人がその様子を突如Ustreamでライブ中継し始めたのだった。

 当然ながら、そんなもの誰も観る人なんていないよねと思ったのだけれど、Twitterでアナウンスをしたら何名かが視聴してくれた。結局、あーでもない、こーでもないと言う話を15分くらいは続けただろうか。最後は、この取り組み面白いよね、今後もテーマ決めて飲みながら、食べながらやってみようかてな話に。

 ただ飲んで話しているのと違って、ほんの数名でも視聴者がいるというのは、適度な緊張感もあってかなり刺激的。こんなUstreamの使い方もあるのだなぁと、2010年はUstの時代になるのではと思った次第。

 で、昨日のソフトバンクの決算発表会だ。すでに何名もの方が、ここでエントリーを挙げている。私の個人的な感想としては、かなり画期的なことであり、時代の変化のポイントとなる出来事だったんではと思っている。Ustの中継を観ていた人たちのコメントの量はすさまじかった。TLがどんどん流れてしまい、ほとんど読むのは不可能なくらいだ。そのなかから意見をくみ取って、Ustのスタジオ作ると判断を瞬時に下してしまう孫さんもまたすごいなぁと素直に感心した。

 1つ、記者的な目でこの様子を見ていたときに、これからUstの中継が普及すると大変だなぁと思ったことが。Q&Aでは手を挙げ質問するわけだけれど、その質問の内容がこれまで以上にシビアに第三者に評価されることになる。しょうもない質問したら、いままでなら「ああ、またあの人、独りよがりの質問してるよ」と記者仲間に思われる程度で済んだものが、これからは「何この記者、最低」「もっとまともな質問しろよ」なんて批判が、視聴者からもびしばしと飛んでくることに。これは、そんじょそこらの緊張感ではないかも。

 記者側としては、Ustの視聴者までもを意識した上で、的確で「そうそう、それを聞いて欲しかった」ってな質問をしなければならいないだろう。新しい世界をただ眺めていて面白いねって言っているだけではだめで、それに合わせて自分自身もスキルを磨かなければならないのだなぁと、改めて思った次第だ。と、その前に、Ust慣れするためにも、「お食事しながらブレインストーミング中継の会」を実現しないとだな。

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