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マニュアル50ページ超でe-Govの利用を断念

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 本日、公正取引委員会から封書が届いた。何事かと思って慌てて封を切ると、「親事業者との取引に関する調査について」という依頼文が。

 ようはこれ、親会社(発注元)からの発注や支払いが適切に行われているかの調査だった。あらためて下請法の解説があり、それに対して調査対象の企業が違反していないかを調べるもの。まあ、簡単なアンケート調査形式だったのでこころよく回答することに。ちなみに、質問の内容にもし興味があるのならば、ココに送られてきたものと同じ調査票が掲載されている。これを見ると、法律上、発注書などは、かなり厳密なものが必要なんだなぁということがよくわかる。

 ところでこのアンケート調査、同封の用紙に手書きで記載して送り返す方法と、e-Govの仕組みを使ってインターネット経由で提出する方法の2つが用意されていた。おお、こういう時はIT業界に身を置くのだからe-Govを使うでしょうと思ったのだが、今回は断念。なぜなら、調査表記入用のアプリケーションをダウンロードして、それを使って記入してから、さらに提出という手順だったのだ。Webサイトでアンケートに答えるとか、そういった手軽なものではなかったから。

 Mac OS X用のアプリ(FileMakerのランタイムアプリだった)も用意されていたので、自分の仕事環境でもすぐに利用できたのだけれど、手順を説明するマニュアルをダウンロードしたらトータルで50ページ以上もあり、そのボリュームを見ただけで今回は断念してしまった。もう少し時間があるときならば、今後のためにも利用して見るところなのだが、今日は仕事が立て込んでいたので。

 ちなみに、手書きで回答したら、ほんの5〜6分で記入は終了。おそらくマニュアルに目を通すだけでもそれくらいは時間がかかりそうだ。もちろん、重要な調査なので厳重に管理が必要なのかもしれないけれど、なんらかの認証でWeb上で簡単に応えられたらかなり楽なのに。

 今回の調査が来た件をTwitterでつぶやいたら、何人かが自分のところにも届いたとの返事があった。これ、相当数配られているものなのだろう。この調査の回答にe-Govの仕組み使った人の割合はいったいどれくらいいるのか、ちょっと気になる。せっかく50ページ以上のドキュメント作って、Mac用のアプリまで用意したのに活用されていないのではないかと、ちょっと心配になったのだった(いや、けっして税金の無駄遣いなんじゃねぇ、なんて言いません)。

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