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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

朝日になってもがんばれ! Cnet Japan、ZDnet Japan

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 先日、Twitterではけっこうこの噂でTLが埋まったけれど、それに参加していた人のほとんどは、とはいえこれは実現しないだろうと思っていたのではないだろうか。

 日本の伝統的な新聞である朝日新聞と、米国のインターネットメディアのCnetでは、あまりにも文化が違うだろう。

 朝日新聞のasahi.comは、新聞社のサイトとしてはけっこうがんばっているという印象があった。とはいえ、より既存新聞の枠を超えて、何かブレークするきっかけを模索しているのはサンケイ新聞かなとは思うけど。asahi.comはたんに紙の新聞をインターネットに淡々と展開しているという感じではあるけど、それを活用している感じではなかったから。

 CnetというかおもにZDnet Japanのほうでは、ときどき原稿を書かせてもらっている。そんな関わりもあるので、これはあくまでも個人的な印象ではあるけれど、ITmediaよりもむしろ自由度の高さを感じるのがCnetだ。これが天下の朝日新聞の傘下になると、いったいどんな変化が起こるのだろうか。 ちょっと想像がつかない。いまのままで行くのなら、朝日新聞が運営するメリットは出ないだろうし。当然、何らか変わらざるは得ないはずだ。

 Twitterで話題にしていたときには、Cnetの営業体制が欲しいのではという噂もあった。確かに新聞社とは異なって、Cnetでは直販体制の広告営業体制があるけれど、その組織が業界で非常に強力かといえばそんなことはないだろう。営業文化の違いをうまく取り込んでいければいいけれど、朝日の営業の常識にアジャストするのに苦労することになるのではと、他人事ながら心配してしまう。

 少し前には、古巣のアスキーが角川書店に吸収された。この場合は、その後もメディア的にはアスキー色がまだまだ残っているようには思うけれど、必ずしも買収による相乗効果が発揮されているかというと、ちょっと疑問かなといったところだろうか。今回のケースはさてどうなるのか。多少なりとも関わりがあるメディアなので、なんとか発展できるように応援したいなぁと思うのだけれど。

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