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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

このライブラリ使ってコンパイルすると電力消費を抑えられるとかいうのはないのか

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 先日、シマンテックがグリーンITに関する調査結果を発表した。日本の大手企業は、欧米の企業よりもグリーンITに対する関心は高いようだ。

 @ITの記事によると、

「今後12カ月間に、グリーンITへの取り組みに費やされる予算はどうなるか?」という質問に対して、全体の73%が「増加する」と回答したことだ。うち、全体の19%、日本企業は23%が「グリーンITに対する予算は10%以上増加する」と答えている。

 不況のいま、なんらか営業をかけるなら、どうやらこの分野が有力そうだ。とはいえ、グリーンを求めているというよりは、キーワードはEfficient、つまり効率化。いまのところグリーン=省エネルギー。グリーンになるために効率化するというよりは、効率化するためにグリーンの技術に積極投資するというのが現実だろう。その1つの方策としてSaaSを視野に入れているところも多いとか。SaaSには、ユーザー数増えるとコスト上がるとか、結局SaaSベンダーに囲い込まれるのではなんていう懐疑的な意見も最近は見かける。とはいえ、省エネメリットも含めトータルな効率を比較して、SaaSを捉える必要があるのだろう。

 ところで、いつも思うが、いまのところハードウェアの省エネ化、データセンターの省エネ化はすぐに思いつくところだけれど、ソフトウェアの省エネ化というのはあまり見かけない。インターネットを使ったWeb会議みたいなものを使って出張を減らすことでの省エネなんていうのはもちろんあるのだけれど、ソフトウェアそのものを省エネ化するという話だ。

 たとえば、省エネ化ライブラリを使うと、既存のプログラムが効率化して省エネ化に繋がるというような発想はないのだろうか。多少スピードは遅くなるけれど、無駄にCPU能力使わなかったり、ディスクIO減らしたりして、既存のプログラムでも省エネ化が実現しますなんていうライブラリがあってそれを使ってコンパイルし直すと省エネソフトができあがるみたいな。これって、難しいのだろうか。インテルさんあたりにがんばってもらい、そういうのも提供してもらうというのはどうだろう、なんてことを考えてしまった。

 じつは、iPhone 3GSは、3Gと電池は変わっていないのではとのこと。もちろんハードは変わっているのだけれど、ソフトウェア(というかOS)がけっこう高効率化していて、それで電池寿命が延びている面もあるのでは、なんて話を聞いたので。ああ、こういう世界もありかなぁと。

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