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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

OOWこぼれ話

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 Oracle OpenWorldにはずっと参加しているのだけれど、なかなかブログを書く時間が作れなかった。

 すでに多くのエントリーがあるので、皆さんと異なる話題を提供したい。Oracle OpenWorldの直前にSunの買収の話があったので、多くの人がSunのことを聴きたいのだが、ある種の箝口令がしかれており、公の発表以外のコメントは一切とれない状況にある。そんななかでもなにかヒントになることが引き出せないかなと、いろいろと工夫をして、キーパーソンに質問をしてみたりしている。

 初日の夕方にアンディー・メンデルソン氏に話を聞いたときに、Oracle Exadataは完璧なマシンのように見えるけれど、あえて課題を挙げるとどういったことがあるかと質問してみた。そうすると、ソフトウェアの面については、完成されているとのこと。しかし、Oracleとして初めてハードウェアを顧客に提供することを経験しており、そういう面では勉強することがいろいろあるとの答えが得られた。これ、実際にはどういうことかと言えば、たとえば、たくさんのディスク装置の入った筐体を顧客のもとに届けたら、すでにいくつか故障しているなんてことがあって、ハードウェアを提供するというのがなかなか難しいものだなぁなんてことを勉強しているとのことだった。これも、今後オラクルがハードウェアベンダーになるための貴重な経験となっているのかなと勝手に想像する。

 さらに、Oracle Exadataの革新的なところは、標準的な技術を用いて革新を生み出したことなのだから、この標準技術は他のハードウェアにも展開できて、HPのハードと同じとは言わずとも、革新的なマシン環境を生み出すことが可能なのかと訊いてみた。もちろん、この質問の裏の意味は、SunのマシンでもExadataと同じことってできるんだよねということ。さすがにこの質問ははぐらかされてしまった。とはいえ、はぐらかされたからこそ、この質問は間違っていないなぁという感触を、これまた勝手に得てしまったのだ。結論的には、Oracle Exadataを出した時点で、Oracleはハードベンダーになる覚悟ができていたのだなぁと、勝手に思うことにしたのだ。

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