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事業所のCO2排出量を見える化する

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 だいぶ出遅れたが、ブロガーズミーティング@IBM箱崎に参加した。1つめのテーマは、事業所のCO2排出量の可視化ソリューションの紹介だった。

 東京都は、大規模事業所に対し2010年度から二酸化炭素排出量の削減を義務づける。事業所当たりの削減義務率を、14年度までの5年間で工場など産業部門で1年当たり6%、対して商業施設やオフィスビルなどの業務部門ではそれよりも厳しい1年当たり8%の削減を求めるとのことだ。工場施設などよりも、むしろ普通のオフィスから発生するCO2を積極的に削減しようというのだ。

 工場などであれば、すでにこれまでも省エネに対する取り組みを、多くの企業が積極的に行っているはずだ。さらなる削減となると、省エネ施設や機器への入れ替えなど、新たな投資が必要になるところがほとんどかもしれない。

 対して、一般のオフィスはどれくらい真剣に省エネに取り組んできたのだろうか。もちろん率先してさまざまな対策を行っているところもあるかもしれないが、こまめに必要ない電灯などを消すくらいしか対策を行っていないというところも多そうだ。

 IBMはそういった事業所に対しCO2排出量の見える化を行い、そこからプロセスを見直すといったことも含めたコンサルティングを行い、CO2排出量の削減を支援するという。 SigmGreenaという考え方で、カーボンをいかにビジネスの視点にとらえられるか。まずは、なるべく手間をかけずにそれを実現する。そのためにはコンソールを用意し、見える化するところから入るとのことだ。見える化することでどういった対策をとるべきかがわかる。そして、多くの場合はプロセスを変える、つまりは人の動きを変えることでCO2排出量の削減が実現できるという。

 たとえば。フリーアドレスを採用しているオフィスがある。残業時間帯で利用できるスペースを特定しそこだけを使うようにするだけで、、それ以外のスペースの照明やエアコンを消すだけでも省エネ化がすぐに実現できるのだ。いわゆる省エネ機器の導入を提案するのではなく、既存の業務プロセスを洗い直すことでもCO2排出量の削減の可能性はさまざまあり、まずはそういったところから提案することになるのだ。ここ最近の不況下ならば、新たなものを購入し省エネ化するというものよりも、このアプローチが受け入れられやすいのは確かだろう。

 IBMの事業所ではまずはこのアプローチをとることで、実際にCO2排出量の削減に取り組んでいる。幸い、事業所内にはさまざまなセンサーが設置されていたために、きめ細かなCO2排出量の見える化が実現できているとのこと。そういったところで得られるノウハウが、当然ながらコンサルティングサービスに生かされることになる。省エネ機器を導入する前にまずはセンサーの設置を提案する。そんなところから、2009年にオフィスCO2排出量の削減の提案は始まるのかもしれない。

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