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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

長崎は第二のふるさとだと思っているので

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 生まれたのは北海道旭川市、3歳までしかそこでは過ごさなかったので、自分の背丈よりも高く積もった雪とか、アイヌ犬に橇を引かせて遊んだこととかしか憶えていない。

 その後は東京で育ち、父親の転勤の都合で長崎県長崎市の滑石(なめし)という町に引っ越したのは、小学校6年の10月のことだった。そこから中学の一年生の終わりまでのほんの一年半という短い期間、長崎という町で暮らした。

 転校生だからと、とくにいじめられることもなく、とにかく楽しい時間を過ごせたのは幸せだったのだろう。東京の小学校で遠足と言えば、バスや電車を使うのが当たり前だった。長崎に行ってもうすぐ遠足だというのに、バスの席も決めなければ集合場所の連絡もない。で、開けてみれば徒歩で近くの山に登るという、本当の意味での遠足に出会ったりもした。

 精霊流しのすさまじい爆竹の音に驚き、長崎くんちでは出店にあった「ひよこ釣り」にこれまたびっくり。海釣りを憶えたのも長崎だし、おいしいものにも沢山出会うことができた。なにが因果か、その当時の中学一年の滑石中学校の同級生と、いまは一緒に会社を経営していたりもする。人生分からないものだ。中学二年で東京に戻ってきてしまったのだが、自分にとてつもなく大きなインパクトを与えてくれたのが長崎という場所だった。

 ふるさとは、生まれた旭川でもあり多くの時間を過ごした東京でもあり、でもやっぱり長崎も自分にとってはふるさとなんだよなぁと思う。そこで、ふと思い出したのが「ふるさと納税」というやつだ。仕組みには批判もあるようだが、ここは1つ長崎にも納税してみようかと考えた。Googleで検索したらすぐに申し込みのサイトが見つかった。

 必要事項を入力して申し込む、今回は30,000円を寄付することにした。長崎市の場合は、使い道を「平和推進」「歴史的文化的遺産の活用」「観光振興」「高齢者支援」「教育・子育て支援」「スポーツ振興」「市長おまかせ」の中から選択することができる。ちなみに私が選んだのは、歴史的文化的遺産の活用。

 微々たる額だが、このお金が有意義なことに使われるといいなぁと思う。来年、評判のよろしくない「給付金」が出たら、そのときには生まれ故郷の旭川市に、今度はふるさと納税しようかなともいまは思っている。

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