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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

どっちが緑か

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 今年は、OracleとSalesforce.comの2つの会社の海外イベントに参加した。双方ともここ最近イベントそのものを「地球に優しく」開催するような試みがいろいろとなされている。

 Oracleのイベントでは、水はペットボトルでは配られずに、さまざまなところに給水所が設けられていたり、プレスリリースなどもUSBメモリを配って紙に印刷せずにそれにダウンロードするようになっていたりもした。イベントのセッションでも、別会場でずっとGreenなテーマでセミナーやパネルディスカッションが行われていたりと、かなり本気で取り組んでいる感があった。

 Salesforce.comも、水がペットボトルで配られなかったのは同様。ここ数年双方の会社のUSイベントに参加しているが、グリーンを早くから言い始めたのはSalesforce.comのほうだったと記憶している。

 ところで、こういうイベントに参加すると、必ずバックが配られる。このバックには、毎年大量の資料が入っていて、受け取った瞬間からずっしりと重いのが普通だ。これが今年は、Oracleのカバンがかなり軽かったのだ。これもエコ対応と言うことで、極力資料を減らしたとのこと。Salesforce.comのカンファレンスバックはまだ少し重たかったので、この部分のGreen度については、Oracleに軍配が上がったということになる。まあ重かったのは、カバンそのものが、今年はSalesforce.comのほうがちょっと立派だったせいもあるのだけれど。

 Salesforce.comは、軽さでは負けたものの、さらに一歩踏み込んだ対応もしていた。なんと、不要なカバンは寄付できるのだった。たんに回収するのではなく寄付である。このあたりは、普段から積極的に社会貢献活動を行っているSalesforce.comの有利なところなのかもしれない。

 日本のイベントを振り返ってみると、まだまだ紙の資料は大量に配られているのが現実だろう。まあ、それでも、5〜6年前のイベントに比べればずいぶん減ってはいるとは思う。かつて、データショウとかビジネスショウが華やかだったころ(1990年代前半くらいか)、当時は雑誌の編集部に所属していたのだが、これらイベントに参加すると会期中1日はとにかく関連ブースをまわって資料を集めるというのが仕事だった。集めた資料は、宅急便で編集部に送ったりもしていたのだ。あの資料は、いったいどう活用されていたんだっけと遠い目に。

 さてさて、来年あたりから開催される国内のイベントでも、エコやGreenに配慮した形のものが出てくるのかな。「Green IT」をテーマにしておきながら、紙配り放題でこりゃないだろうってなイベントやっているようでは、その会社の見識を疑ってしまうだろうしね。

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