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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

成長したければSOAなのだ

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 JD Edwardsというと、いまやすっかりOracleのアプリケーション群の一員となっているけれど、以前はもちろん独立企業であり、PeopleSoftに買収され、さらにOracleに買収されたという経緯があったということすら、ともすると忘れてしまいそうだ。それだけ、IT業界の変化は激しいのだ。

 昨日、そのJD Edwardsの今後の製品動向についての説明会があった。詳細は上記のITmediaの記事を参照してもらうとして、気になったのは2点。1つは、ERPパッケージにも今後は、グリーンITへの対応機能が入ってくるという話。すぐに思いつくのはものを無駄に作らないということ、さらには輸送の効率化といったあたりだろうか。こちらはもともとコスト削減の観点から取り組んできたことではあると思うが、環境インパクトを考えた上での持続的な経営のための機能として発展してくるようだ。

 今回の説明会では詳細は明かされなかったが、9月に開催されるサンフランシスコでのOracle OpenWorldでは、環境保護データの扱いおよびそれに対する取り組みをサポートする機能といったあたりの説明もあるとのことで、ちょっと期待したい。

 もう1つがSOAだ。Oracleの場合は、さまざまな製品を買収しているので、それらを上手く連携させる必要があることもあり、アプリケーションパッケージレベルでのSOAへの対応も積極的に行われている。AIA(Application Integration Architecture)というもので、JD EdwardsなりのERPを1つ導入すればとりあえずSOAの基盤に近いものが導入できて、そこにさまざまなアプリを追加して連携させて利用できるという。これで、欲しい機能をすぐに取り込むことができるのが、Oracleの1つの大きなメリットなのだという。

 とはいえ、中堅規模の企業だと十分にリソースを確保できず、複数のアプリケーションのお守りをするよりは、JD Edwardsなりの1つのパッケージ製品だけですべて事足りるという状況を望むのではという質問をしてみた。これに対して、たしかにそういいう考え方もある。ERPの会計であるとか製造であるとかコアの部分は1つに集約されている必要があるのはたしかだが、それ以外の機能については必ずしもそうではないとのこと。中堅規模の企業であっても、とくに変化に迅速に追随したい企業は、コアに加えて新たなアプリケーションを積極的に取り込む努力をするという。

 個人的には、無理してSOAやるよりは、中堅以下のあまり体力に自信のない企業では、なるべく1つのパッケージ製品なりに集約していったほうが結果的には効率的で変化対応できやすい環境を築けるのではと考えていた。もちろん選ぶパッケージが変化に対して柔軟である必要はあるのだけれど。

 とはいえ、中堅規模だって成長している企業は、むしろ積極的に変化対応ということを考えているのだろう。SOAなり新規のIT技術を取り入れていくというのは、いまや企業規模はじつは関係ないのかもしれない。成長しようとしている企業こそが、どんどん新たな技術を取り入れていく、当たり前と言えば当たり前の話なのかもしれないが、SOAもまたしかりということか。

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