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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

レポートする、意志決定を支援する、そして行動を変える

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 昨日、日本オラクルでEPMに関する説明会が行われた。今回の説明会はちょっと変わっていて、アジアの各地域をオンラインで結び、プレゼンテーションはWebキャストで中継され、各国からはチャットや音声でそれに対しリアルタイムに質問を投げかけるという、新しい試みだった。

 ERPなどを導入することで、企業のオペレーショナルな部分を効率化することはできる。オラクルではこれをオペレーショナル・エクセレンスと呼んでいるが、これだけでは企業の競争力の強化はもはや頭打ち。さらなる上を目指すならば、マネージメント・エクセレンスが必要で、これがEPM(Enterprise Performance Management)の領域だという。

 EPMの成果については、これまでは外向けなレポートに活用するといったことはすでに行われてきた。おもに決算発表時などの経営環境を分析した結果の資料などを思い浮かべてもらえればいいだろう。

 そして、いま盛んに言われているのが、意志決定支援。これも昔からあることだが、旧来は経営者層や経営企画の一部だけが対象だったものが、いまではスタッフレベルまで対象が広がっている。さらに、過去から現在までの事実に基づいたサポートだけでなく、将来を予測するというところにいまは強くスポットライトが当たりつつある。

 そして3つ目のEPMの成果が行動を変えることだという。これが新しい分野であり、GreenITやコンプライアンスなど企業の対応すべきさまざまなKPIを取り込んだ、トータルな企業パフォーマンスを向上させるために行動を変えるという新たな取り組みへの貢献だ。

 GreenITや二酸化炭素排出量の削減などを、コスト削減と捉えどんどんやればいいという考え方も、きっかけとしてはもちろん間違えではない。とはいえ、GreenITを効率化やコスト削減の観点だけからアプローチしてしまうと、企業トータルとして見た場合には別のリスクを生み出すかもしれない。効率がいいからという理由だけで一面的に新しい試みを採用するのではなく、今後はやはり企業のKPIにさまざまなものを取り込んで、それをトータルにマネージメントする経営体制が必要になるのだろう。

 そう言う意味ではあまりにもさまざまな経営指標がいまやあるので、これを経営者の勘や経験、度胸にだけ頼るわけにはいかない。なんらかトータルに企業パフォーマンスを管理するツールが必要になるのは、間違えなさそうだ。

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