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在宅勤務が必要なときとは

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 在宅勤務制度が話題になってから、すでに5年くらいは経過していると思う。前職の会社でちょうどこれのトライアルをやっていて、しばらくしてから自分がマネージャーをやっていたグループでも制度を採用し、メンバーが週に1〜2回自宅で勤務をしていた。

 業務がメールコミュニケーション中心だと、その人間がどこにいるか気がつかないこともあった。ランチタイムになり、いざ誘って食事に行こうとして初めてオフィスにいないのに気づき、ああ、彼は今日は在宅勤務かと思い出したりする始末。IP電話だったのでVPN接続していると、ダイレクトインにかかってきた電話すら家でとることができるので、なおさら気づかなかったりするものだった。

 その後、爆発的に在宅勤務が普及したという話は聞かないが、多くの企業でなんらかの形で在宅勤務の制度が進んできたのであろう。そんななかでNECの2万人という規模での在宅勤務というのは、かなり大がかりなものであり、オフィスという存在や会社の机なんてものが、いまやあまり意味をなさないものになりつつあるのかなと感じた次第。

 5年前と変わったなと思ったのは、就業の開始と終了時にWebカメラを用いカメラ越しに対面して上司に報告をするというところ。もちろん5年前でもこれは可能ではあったが、とくに必要性は感じていなかった。とはいえ、それは在宅勤務が週に1回程度だったからかもしれない。逆に出社するのが週に1回程度ならば、カメラ越しとはいえ対面して会話するというのはかなり重要なコミュニケーションなのではと思う。ちなにに、今回のNECの取り組みは、原則的に週1回の在宅勤務が原則のようだが。

 もちろん事実の報告ができればいいだけなら、メールで事足りるわけだ。しかしながら、メールなどの文面からは読み取れないニュアンスを受け取るには、Webカメラのコミュニケーションは馬鹿にできない効果があるのではないだろうか。

 事実を正確に伝えるのなら、メールやシステムを利用した日報などのほうがいいのかもしれない。ただし、その人がどうがんばっているのか、辛そうな顔をしていないか、仕事に前向きに取り組んでいるのか、これらは会って実際に会話をすれば会話の雰囲気からなにかを掴めるかもしれない。

 仕事は結果さえ出れば、そのプロセスは関係ないという考え方もある。とはいえ、マネージする際にはプロセスも大事であり、そこを上手くコントロールすることで結果の善し悪しも変わってくるはずだ。

 テクノロジーが進んで便利になると同時に、テクノロジーでは抜け落ちやすい「雰囲気」を掴むというのも、今後は管理職に必要なスキルなのかもしれない。報告書に書かれたテキストの文章から、書いた人の心理を読み取るなんて能力もこれからは必要になるのかな。

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