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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

副業していますか

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 @ITの記事によると、エンジニアの16%が、なんらかの副収入があるようだ。

 もっとも行われているのは、「株・不動産などの資産運用」で37%とのこと。あとは「オークションやアフェリエイト」、「パソコン関連、システム開発」と続く。昔であれば、実家が商売をしていて、その関連でなんらかの収入があるとか、あとは執筆などで原稿料が入るなんていることはあったかもしれないが、それはほんの一握りの人たちだったのではないだろうか。いまや株はネットである種気軽にできるし、オークションやアフェリエイトもそう手間がかかるものではないので、手を出す人も多いのだろう。

 じつは、前職というか数年前まで所属していた外資系企業では、米国本社の規定では「副業」を禁止していなかった。日本の規定でははっきり憶えていないのだが、仕事関連の執筆などは届け出ることになっていて、さらに「他に雇用されてはならない」といった項目があったはずだ。とある事情で現在の会社を興すことになった際に、会社を経営するのは他に雇用されるわけではないから、規定には違反しないだろうと勝手に解釈して進めてしまった(もちろん、当時の直属の上司には相談したのだが)。

 ある日、会社のほうで副業している人は手を挙げないさいという調査があり、だまっているのもなんだし正直に手を挙げた。報告書のようなものを提出して、聞き取り調査もなされた。ずいぶんと待たされて、いったい自分にはどんな処分が下されるのだろうかとびくびくしていたが、結果は興したのが同じソフトウェアの業界の会社なので、利益相反になる可能性があるから代表は降りてねってことに。それ以上のお咎めもなにもなかったので、一安心したということがある。こういう寛大な措置は、もしかしたらもうその会社でも通用しないかもしれない。

 ごく普通の企業であれば、社員規定に副業を禁止するという項目があるだろう。副業とはなんたるかを厳密には定義していないこともあるので、グレーゾーンは広いかもしれない。とはいえ、もし副業をする際には、自社の社員規定を今一度よく読んでみることをお勧めする。

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