スペシャルプラットホーム
ここ最近は、仮想化であるとかSaaSといった関連について取材をする機会が多い。両方とも今年のIT業界の流行語のベスト10に入りそうな気がする。
で、仮想化。先日、日本オラクルの社長である新宅さんにお話を伺う機会があった。話の趣旨は仮想化とはまったく異なるものだったのだが、その際に「スペシャルハード」という話がでてきて、これは仮想化に結びつくなと感じたのだった。
すごく端折って書くと、データベースへの要求がここ5年くらいは、大きく変化していて、それはまず情報が膨大に膨れあがっているというのが大きな原因だという。情報処理の対象が広がり、国や地域も拡大、さらに中身のコンテンツもいままで情報処理の対象となっていなったものができてきているから。そうなると、これを将来的にきちんと処理するには、汎用的な仕組みよりも「スペシャルハード」が必要になるという話だ。たとえば、データウェアに特化した仕組みだったり。これはハードも上にのるソフトウェアも特定に目的に特化した構成になるのではという話だった。
そこで私が想像したのは、もちろんテラデータみたいにハードそのものが特定の目的に特化した特殊なものみたいなものも想像できるが、いまや汎用的なCPUでスパコンが作れる時代なので、むしろ普通の機械を特定の目的専用にして厳しくなる要求をクリアするものを作るというものだった。
これを想像したときに、仮想化が頭に浮かんだ。たとえばXenの上にOracle専用のLinux(不要なプロセスとか止めて、Oracleが快適かつ高速に動くようにチューニングされたもの)を動かしてしまうというもの。さらには、トランザクションに強いOracleとか検索に強いOracleとか、Oracleそのものも目的に合わせてチューニングされていると、もっとスペシャルな感じがする。
仮想化というと、まだまだOSのレベルでの話だが、次のステップはそれにどう亜婦r-けーションを絡められるかというのが重要になりそうな気がする。来年あたりには、スペシャルハードならぬ仮想化を使った「スペシャルプラットホーム」というのが登場してくるのかもしれない。