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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

Intelが本気

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 さまざまな提携や買収が、IT業界で頻繁に行われているが、IntelがEMC傘下のVMwareに出資するとのことだ。

 ITmediaの記事によると、株式公開を目指しているVMwareの株式を2億1850万ドル出資し2.5%獲得するとのこと。議決権は1%以下とのことだが、取締役を1人任命するということで、両社の連携強化がなされそうだ。
 ここ最近、仮想化について追いかけているが、サーバーの仮想化の領域ではプロセッサやチップセットとの深いレベルでの連携が、今後の仮想化普及の鍵になってくると思っている。とくにエンタープライズ領域での仮想化の利用拡大には、ソフトウェアだけでは乗り越えられない高いハードルがありそうだと感じている。当然これに対し、AMDやIntelは、積極的に仮想化用の新たな機能を取り込んでいる。とはいえこれまでは、比較的ニュートラルな立場で、仮想化用の機能は提供するがそれを活用するかどうかは、仮想化のソフトウェアを出しているベンダーの努力次第というものだった。
 マイクロソフトが次期OS Windows Server 2008で仮想化の対応を本格化してくるが、各種報道によると一部の主要な機能は遅れて対応のようだ。MSがもたつくなか、今回のIntelの出資は、VMwareのビジネスには資金調達以上の効果がありそうな気がしてくる。

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