ブログが行政の動きを止められるか
下北沢が話題になっている。つい最近も上戸 彩さんが主演するドラマで、演劇の街として取り上げられたり、いくつかの映画の題材にもなっている。その下北沢でいま「下北沢駅周辺地区地区計画」というものが推し進められようとしている。
このこと自体は各種マスコミでも取り上げられ、地元住民のあいだに現状の計画について反対する動きがあり、識者や下北沢を愛するミュージシャンやアーチストなどを巻き込んで、代替え計画を提出するなど活発な活動をしていることが報告されている。
そんな活動のなかで、これまでメーリングリストやWebサイトが活用されて情報発信がおこなわれてきた。今回は、「下北沢駅周辺地区地区計画案」に反対し策定作業の一時中止を求める意見書提出に、ブログが活用されている。通常であれば、自分で意見書をワープロなりで作成して郵送するか、平日窓口出向いてわざわざ提出しに行くことになる。これでは、住民参加としてはちょっと敷居が高い。たとえ意見をもっていても、なかなかそれを提出するには至らないだろう。
ところが、今回は意見の提出をブログでおこなえるのだ。当該のページに自分の意見を記入して、住所と名前を書いて送信するだけ。すでに投稿されている意見が掲載されているので、自分の意見を書くときには参考にできる。
もちろんこれを世田谷区が率先してやってくれているならば拍手ものなのだが、実施しているのは計画の反対運動をおこなっている「Save the 下北沢」サイドだ。今回の場合は、ブログに集められた意見をとりまとめて区に提出することになるようだ。
行政サイドも住民と本当に対話がしたいならば、進まない電子納税システムみたいなもの(行政の単位は異なるが)にお金をかける前に、こういった簡単で効果の高いところから努力すべきではないだろうか。いまならブログを立ち上げるのには、それほどコストは必要ないはずだ。
ちなみに、私は下北沢が子どもの頃からの地元ということで、なぜに開発を急ぐ必要があるのかという意見を投稿した。